真空管とオペアンプ、ハイブリッドの動作モードに対応
「A&ultima SP2000T」は、人気のAstell&Kernブランドから新たに発売されたフラッグシップポータブルプレイヤー。真空管アンプを含む“トリプルアンプシステム”を搭載するほか、同ブランド初のクアッドDAC構成を採用する。
トリプルアンプシステムは、クリアでダイナミックなサウンドが持ち味というオペアンプによる「OP-AMPモード」、真空管アンプならではの温かみのあるサウンドを特徴とする「TUBE-AMPモード」、両方のモードの利点を組み合わせて新しい音色特性が楽しめる「HYBRID-AMPモード」で構成。任意に切り替えることができる。
真空管はポータブルに適したデュアルトライオード管「KORG Nutube」を採用。大幅な小型化と省電力化を果たしたアノード・グリッド・フィラメント構造の真空管で、約30,000時間の再生が可能という。また、2.5mm/4極、3.5mm/3極、4.4mm/5極すべての出力で真空管アンプの出力を利用できる。
そしてDAC構成については、ESS Technology社のオーディオDACチップ「ES9068AS」を4基搭載。1chあたり2基のDACでデコードを行うことで、よりきめ細やかでバランスのとれたリアルなサウンドを実現するという。
そのほか、音量の異なる音源を同一の音量レベルに調整する「リプレイゲイン」、ワイヤレス転送機能「AK File Drop」、Bluetooth 5.0レシーバーとして使用できる「BT Sink」などの機能を備えている。
デバイスとしては、5インチのフルHD液晶、クアッドコアCPU、256GBストレージを内蔵。外部ストレージは最大1TBのmicroSDカードが使用できる。
オーディオフォーマットは、PCM最大384kHz/32bitおよびDSD最大22.4MHz/1bit(DSD512)のネイティブ再生、MQAフォーマット音源の再生に対応。4,200mAhのバッテリーを内蔵し、連続再生時間は約9時間とされる。