今後の売れ行きはDDR5メモリの供給量次第
やや深夜販売を実施したのは、
ドスパラ秋葉原本店、
パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店、
TSUKUMO eX.の3店舗。このうちパソコン工房 秋葉原 BUY MORE店を除く2店舗では、特設サイトで事前に予約抽選を実施。当選者を対象とした製品の引き渡しが行われた。
期待高まるIntelの最新CPUだけに、解禁前の店頭には3店舗合計で約80名が行列を形成。様子を見に来たメーカーや代理店関係者を含めると一時は100名ほどが集まり、新型コロナウイルスの落ち着きも手伝って
第11世代Intel Coreプロセッサのやや深夜販売(3月)とは明らかに雰囲気が異なる盛況ぶりが印象的だった。
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約40名が購入したパソコン工房 秋葉原 BUY MORE店
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ドスパラ秋葉原本店はCPU予約購入者を対象に優先的にマザーボードやDDR5メモリを販売していた
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今回登場したのは7モデルで、解禁初日の売れ筋は断トツで最上位モデルの「Core i9-12900K」。いずれのショップでも完売となっており、今週中の再入荷はなさそうだ。ちなみに次点は最下位モデルの「Core i5-12600KF」。GPUなしの「Core i9-12900KF」や入荷数が潤沢という「Core i7-12700K」「Core i7-12700KF」は、今週末も入手できる。
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シリコンウェハーデザインのパッケージを採用する「Core i9-12900K」
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対応マザーボードZ690や新登場DDR5メモリも滑り出しは好調
Intel Z690チップセットを搭載する対応マザーボードはASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIから計12モデルが発売された。初回のラインナップとしてはやや控えめで、各メーカーとも11月下旬から12月にかけて続々と新モデルを投入してくる予定だ。
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ASUSは「ROG MAXIMUS Z690 HERO」を筆頭に5モデルが登場
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ASRockはDDR4対応の「Z690 Steel Legend」のみ。「Z690 Taichi」は12月発売予定
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人気となっていたのはDDR5メモリ対応モデル。中でもASUSのハイエンド「ROG MAXIMUS Z690 HERO」「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」やミドルレンジ「PRIME Z690-A」はすぐに完売。詳細ラインナップについては
「第12世代Intel Coreプロセッサ関連情報」を参照してほしい。
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GIGABYTEは3モデル。「Z690 AORUS PRO」と「Z690 UD」は完売
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「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」が人気だったMSIからは3モデルが発売されている
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発売前より懸念されていたDDR5メモリの品薄だが、当日になっても改善される事はなかった。中にはCPUとマザーボードは手に入れたものの、DDR5メモリは買えなかったという人も。某ショップバイヤーに話を聞いたところ「なんとか全てのお客様に行き渡るようかき集めましたが、全く足りない状況。少なくとも11月中はDDR5の入荷状況に改善の兆しはない」とのこと。近くにいた代理店関係者も同様に「入荷数は各メーカー5枚や10枚というレベルでサンプル品並み。世界的に品薄のためどうにもならない」という。
あるマザーボードメーカー関係者は「メモリメーカーと話を進めている。上手くいけばメモリをセットにした製品がある程度まとまった数で用意できるかもしれない」と話す。CPUとマザーボードの流通量はある程度確保されているだけに、
今後の売れ行きはDDR5メモリの供給量次第と言えそうだ。