PCレスの単独操作に対応。エミュのセーブを本家カセットに書き込むことも可
「Retro Games Cartridge Reader & Writer」は、「セーブデータを永久に保存、オリジナルROMを合法的にプレイする」というコンセプトで作られたマルチダンパー。ゲームカセットからセーブデータを取り出してエミュレータでプレイしたり、逆にエミュレータで作成されたセーブデータを実機のカセットに書き込んだりできる。
クリエイターの「Save the Hero Project」がオープンソースのプロジェクト(Open Source Cartridge Reader)を利用し、開発者の許諾を得て製品化したもの。オリジナルのアクリルケースに収められ、“飾れるデザイン”のガジェットに仕上げられている。先月にKickstarterでキャンペーンを成功させ、バッカー向けに出荷が開始されたばかりのアイテムだ。
ボード上に複数のスロットを備え、海外機種を含む全16種のレトロゲームに対応する万能ぶりがトピック。スーパーファミコン/SNES、メガドライブ/GENESIS、NINTENDO64、ゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンス用のスロットを搭載。別途アダプタを使用することで、ファミコン/NES、セガ・マスターシステム/ゲームギア、PCエンジン/TurboGrafx-16、ワンダースワン、ネオジオポケットのカセットにも対応する。
Arduinoベースのガジェットで、小型の有機ELと操作ボタンで構成されたコンソールにより、PC不要のスタンドアロンで操作可能。PCと接続し、Arduino IDEを利用してオープンソースのコードを編集、オリジナルの操作メニューを作ることもできる。データの読み書きにはmicroSDカード(テスト用カードが付属)を使用する。
なお、あくまでバックアップとしての利用が前提のため「所有しているゲームのみで利用」する必要があること、「吸い出し後のカートリッジを譲渡・売却することは違法」である点が注意事項として挙げられている。
「Retro Games Cartridge Reader & Writer」には複数のバリエーションがあり、クリエイターいわく「ほとんどの人はこれで十二分に満足できる」というスタンダードモデル(ノーマル版)が税込15,600円。さらに一部のカセットに搭載されているスーパーファミコンのSA1チップに対応した
「SA1対応版」が税込17,500円、SA1チップ対応およびNINTENDO64 コントローラ パックに対応した“完全版”の
「SA1+N64コントローラパック対応版」が税込19,400円で販売される。
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ファミコン・NES用など、オプションのアダプタボードは3種が販売される
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そして基板カラーも全7色をラインナップ。ただしバリエーションによっては特定カラーが入荷していないモデルもあり、好みのカラーを入手できるかは早いもの勝ちになる。
また、オプションのアダプタボードは各種税込1,900円、高級感を演出するウッドベース(オーク/ホワイトオーク)も税込2,300円も販売される。