チップに被せるだけのソケット式。スマホからの遠隔操作も可能に
アーケード基板やレトロゲーム機向けアップスキャンコンバータを高機能化できる
「GBS-Control アドオン基板」が入荷。技術系サークルの「Project C」による同人ハードウェアで、
家電のケンちゃんおよび
KVC lab.にて税込3,780円で販売されている。
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アドオン基板を装着した状態のGBSボード
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一部で“安価な中華系アップスキャンコンバータ”として知られている、「GBS-82x0」「HD-VC9900」(GBSボード)に対応するアドオン基板。GBSボードは、アーケード基板やレトロゲーム機などの15kHz出力を31kHz以上にアップスキャン、D-Sub 15pinやHDMIで出力することができる。
このGBSボードに対し、ソケット式のアドオン基板を制御チップ(PLCCパッケージIC)に被せると、チップの動作を乗っ取り高機能化が可能。コンバータ単体では不可能だった細かなパラメータ設定が可能になるほか、アドオン基板上のWi-Fiモジュールを介したスマートフォンからの遠隔操作などができるようになる。
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家電のケンちゃんではアーケード筐体を用いた展示デモも行われている
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なお、アドオン基板に実装されたWi-Fiモジュールは技適取得済み。部品もすべて実装済み、プログラムも書込み済みのため、ソケットをチップに挿し込むだけで使用できる。
なお、サークルによると「まれにソケットとICチップの寸法上の相性により、うまく装着できない場合がある」とのこと。その際は両面テープで固定を強化する、PLCCのハンダ清掃・除去などユーザー側での工夫が必要になる。