COMPUTEX TAIPEI恒例のプレス向けカンファレンス開催
ASRock Incorporation(本社:台湾)は、COMPUTEX TAIPEI恒例のプレス向けカンファレンスを開催。ゲーミング向けの新シリーズ
「NOVA」や、「Taichi」の下位シリーズ
「Taichi Lite」を披露した。
ASRockのゲーミング向けPhantom Gamingには、現在エントリークラスのLightningと、メインストリームクラスのRiptideがラインナップされているが、新たにフラッグシップに位置づけられる
「NOVA」が登場することになった。
ちなみにASRockによれば、シリーズ名の語源になっている「NOVA」は“新星(または新星爆発)”を意味しており、フラッグシップモデルらしい、力強さや存在感を表しているという。
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基板の裏面にはメタル製のバックプレートを標準装備
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そのシリーズ第1弾モデルとなるのは、LGA1700向けフラッグシップチップセットIntel Z790を搭載する
「Z790 NOVA WiFi 7」だ。電源回路は90A SPSによる20+1+1フェーズで、コンデンサにはASRockのマザーボードでは初となる「20K Long Lasting Power Caps」を採用し、高い耐久性と信頼性を両立している。
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電源回路のヒートシンクには冷却ファンも内蔵されている
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またネットワークはRealtek 5ギガビットLANとWi-Fi 7を標準装備。さらにPCI Express 5.0(x4)接続の「Blazing M.2」を含む計6基のM.2スロットを搭載するなど、ハイエンドモデルらしい高い拡張性も特徴にしている。
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「Z790 NOVA WiFi 7」では、Blazing M.2に実装されているM.2ヒートシンクはツールレスで着脱できるように変更されている
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その他、メモリスロットはDDR5×4、拡張スロットはPCI Express 5.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x16)×1 、PCI Express 3.0(x1)×1。なお国内発売は早ければ8~9月頃にも開始され、現時点で価格は未定。
また「Taichi」の弟分にあたる新シリーズ
「Taichi Lite」も登場。電源フェーズや、使用しているPCB、インターフェイスといった部分は「Taichi」シリーズを踏襲しつつ、RGBイルミネーションや、ヒートシンクの装飾を省略することで、価格が抑えた。
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Z790 Taichi Lite
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担当者によれば「Taichi」シリーズは、その高い耐久性や信頼性から最近ではAI処理などのワークステーションで使用されることが多くなっているとのこと。そういった用途ではイルミネーション機能や、ドレスアップの要素は不要なことが多いことから、価格が抑えられている「Taichi Lite」の登場によって、さらに採用が進んでいくと思われる。
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B650E Taichi Lite
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製品ラインナップは
「Z790 Taichi」をベースにしたIntel LGA1700向けの
「Z790 Taichi Lite」と、
「B650E Taichi」をベースにした
「B650E Taichi Lite」の2モデル。いずれもグローバル市場向けには2023年7月から発売予定。なお国内市場での発売時期は現時点で未定。