ベースプレートの形状が異なる3モデルがラインナップ
2015年から製品の開発が進められていたという、Noctuaの140mmファン
「NF-A14x25 G2」の完成に合わせ、フラッグシップサイドフローCPUクーラー
「NH-D15 G2」が発表された。
「NH-D15 G2」は、2014年にリリースされた「NH-D15」の後継モデルで、冷却ファンは最新の「NF-A14x25 G2」にアップグレードされている。
また外側のファン(以降F1)とヒートシンクの中間にあるファン(以降F2)の回転数が揃うと相互に干渉し、ハム音やビート音、定期的な振動などが発生することから、F1の最高回転数を1,525rpm、F2の最高回転数を1,475rpmに調整している。
さらにヒートパイプの本数は6本から8本に、ヒートシンクの面積もフィンピッチの縮小(1.9mmから1.6mm)により20%以上も増加し、Noctua独自の冷却指標NSPRは183から228に向上。その冷却性能には大いに期待ができそうだ。
そしてこの高い冷却性能を引き出すため、ベースプレート形状は従来モデルと同じ
「Standard」に加え、凸部分が低い
「LBC」(Low Base Convexity)、凸部分が高い
「HBC」(High Base Convexity)の3種類がラインナップする。
最も汎用性に優れるのは「Standard」だが、Socket AM5で標準マウントをする場合「LBC」が最もCCD部分と密着するため高い冷却効果を得る事ができる。一方で固定具の圧力が高くCPUが反ってしまうLGA1700では「HBC」使用時の密着度が高く、最も冷える結果になった。このように、搭載するシステムによりタイプを選別する手法はこだわりのNoctuaらしい。
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Socket AM5の場合、オフセットマウント使用時は「Standard」、未使用時は「LBC」が最も冷却性能が高くなる
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LGA1700はやや条件が複雑だが、ソケットに手を加えない標準状態では「HBC」の温度が最も低くなる
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「NH-D15 G2」ではマウントシステムに「Torx based SecuFirm2+」を使用し、専用トルクスドライバーやSokcet AM5のオフセットマウンタ、LGA1700のILMのテンションを抑える1mmワッシャーなどが付属する
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性能と静音性を徹底的に追求した「NH-D15 G2」。6月にもグローバル市場向けに出荷が開始される予定で、価格は150ドル前後になる見込み。