ラジエーターを搭載できない環境でも水冷を導入できる?
実際に組み込まれたデモ機を見ても、よくあるサイドフロー型CPUクーラーだと思ってしまいそう。ENERMAXブースにあったコンセプトモデル
「AQUACore」についてご紹介しよう。
どう見てもサイドフロー型の空冷クーラーにしか見えないが、よく話を聞いてみるとオールインワン型水冷ユニットだという。確かにあるべき場所にヒートパイプはなく、中央にある約120mm角の小型ラジエーターをデュアルファンでサンドイッチにしているという構造のようだ。
全高は一般的なサイドフロー型CPUクーラーのそれで、約162mm。同等の製品に比べて体積が約20~30%少ないという、水冷ユニットとしてはコンパクトなサイズ感をウリにしている。
しかしどうしてこんな紛らわしい形状をしているかというと、水冷ラジエーターを搭載できない環境に組み込むため。一体型の“チューブレス設計”を採用する「Ultra Anti-leak AIO Technology」により、液漏れのリスクも軽減されている。
TDPは最大280Wに対応。CPUとGPUの動作温度をリアルタイムで表示するデジタルスクリーンも搭載している。実際に発売されるかは不明だが、案外アリなのかもしれないと思わせてくれるプロダクトだ。