4mm厚1枚ガラスをカーブさせた「C8」進化版
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)プライベートブースレポート第2弾は、担当者の鼻息も荒い
「C8 CURVE」だ。どこかで見たような内部設計なのは、今年2月に検証を行った「C8」のバリエーションモデルだから。製品名が「C8」だから、まず気が付かなくちゃね。

とは言え、いかにもピカピカの新製品のように扱われていたのは、ベースの「C8」とはずいぶんと異なる点があるから。まず目に付くのは、ピラーレスデザインの基本コンセプトはそのままに、フロントと左サイドの強化ガラスが一体型に変更されている。つまり角部の90°がカーブを描き、1枚ガラスになっていることから「CURVE」と名付けられたらしい。モデル最大のアピールポイントというわけだ。
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角部のカーブ。造形の美しさに目が行きがちだが、カーブに合わせて隙間なく収まるシャーシ天板部にも注目。精度の高さが問われる部分だ
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ガラスの厚さは4mmで、強度については問題がないとのこと。着脱機構も改良され、左側面はフック状で前後スライドにより解除やロックができる仕掛け。着脱アクションは極めてスムーズかつ容易だった。
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背面コネクタマザーボードに合わせてカットされた、マザーボードトレイ
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さらに進化したポイントは、流行(?)の背面コネクタマザーボードへの対応。ASUS BTFおよびMASI Project Zeroが提唱する新機軸のロードマップは不明だが、各主要PCケースメーカーがこれに習うパターンはしばらく続きそうだ。なお「C8」の裏配線スペースは、マザーボード背面エリアで90mm、右サイドファン付近で50mm。設計的にも背面コネクタマザーボードにはマッチしている。
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右サイドパネルはスチール製。「C8」同様、パンチングメタル加工によるほぼ全面通気孔仕様が継承されている
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外形寸法は幅303mm、奥行き464mm、高さ476mmで、ベースの「C8」と共通筐体を採用。発売時期は現時点夏頃を予定しており、想定売価は税込23,000円程度。なお内部設計については、検証記事をご一読のほど。
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おまけ:こちらは「C8 WOOD」。「C8」外装バリエーションでフロント右縦列に木を使い、落ちついた雰囲気を作り出している
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ピラーレスデザインのE-ATX対応筐体「C7 ARGB」
「C3」「C5」「C8」をラインナップする「CONSTELLATION」シリーズ。およそ3モデルで落ちつくかと思いきや、
「C7 ARGB」なる新モデルも用意されていた。

当然ながら、同シリーズの象徴であるピラーレスデザインを採用。E-ATXマザーボードに対応するミドルタワーPCケースで、主素材にスチール、副素材にプラスチックと強化ガラスが採用されている。
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マザーボードトレイ背面をカバーする開閉扉を装備させた
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トピックは背面コネクタマザーボードへの対応と、右側面に新設された裏配線スペース用の開閉扉。前者の存在により、マザーボードトレイ背面にもひと手間加える意識が働いているようだ。ちなみに裏配線スペースは32mm。デュアルチャンバー設計には到底かなわないが、ミドルタワーPCケースとしては比較的頑張っている。
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ユニークなのがボトムカバー側面のパネルが開放状態にできること。見た目はともあれ、通気性は向上するとのこと
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外形寸法は幅241mm、奥行き485mm、高さ504mm。各有効スペースはCPUクーラーが高さ180mm、グラフィックスカードが長さ450mm、電源ユニットが奥行き210mm。発売時期は現時点夏頃で、想定売価は税込20,000円程度という。