販売価格が約1.1万円のコストパフォーマンス優れる静音特化のミドルタワー
2025年4月日より国内市場で販売が開始された、be quiet!(本社:ドイツ)のミドルタワーPCケース
「Pure Base 501」(型番:BG073)。残念ながら現時点、秋葉原の主要PCパーツショップで展示機は見当たらないが、このほど国内正規代理店のテックウインド株式会社(本社:東京都文京区)がメディア向けに内覧会を実施。公開された初見の実機を見ながら、最大の特徴とされる「静音性にこだわった作り」をチェックしてみよう。
be quiet!と言えば、2000年代初めの自作PC業界における「静音ブーム」を牽引したメーカーのひとつ。最近では縦置き横置き両対応のピラーレスPCケース
「Light Base 900」シリーズなど、魅せるPC向けの製品も積極的にラインナップし、多彩なモデルを取り揃えている。
一方で新作「Pure Base 501」は同社の原点でもある「静音性」にこだわったミドルタワーPCケース。
パソコンショップアーク、
パソコン工房 秋葉原パーツ館、
ツクモパソコン本店、
TSUKUMO eX.では税込10,980円で販売されており、コストパフォーマンスに優れた売価設定も大いに魅力と言えるだろう。

売価からは想像できない静音対策のひとつとして、吸音材の使用はトピックだろう。両サイドパネルに限らず、フロントの内側にも吸音材を装着。内部から発生するCPUクーラーやグラフィックスカード、冷却ファンから発生する動作音を効率的にカットする。
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各パネルの内側に装着されている吸音材は厚みがあるタイプ。売価約1万円の"安価さ”を一切感じさせない
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標準で備える冷却ファンは、静音性に定評の「Pure Wings 3 140mm PWM」をフロントとリアに各1基装備。さらにオプションで、フロント140mm×2基または120mm×3基、トップに120/140mm×2基、リアに120/140mm×1基の冷却ファンが増設できる。
なおラジエーターはフロントが360/280mmサイズ、トップが240mmサイズ、リアが140mmサイズをそれぞれ搭載できる。またフロントとトップ、ボトムにはメンテナンス性に配慮したダストフィルターも備えている。
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単体販売もされている140mmファン「Pure Wings 3 140mm PWM」は回転数が1,200rpm、静圧は0.96mmH2O、騒音値は21.9dBA
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展示機では長さ336mmのASUS「ROG Strix GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X OC Edition」の長尺グラフィックスカードも難なく搭載できている
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ドライブベイは3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×5。拡張スロットは7段で、ライザーケーブルは別売りながら、グラフィックカードの垂直マウントをサポートする。
外形寸法は幅231mm、奥行き450mm、高さ463mmの比較的コンパクトなサイズながら、各有効スペースはグラフィックスカードが長さ368mm、CPUクーラーは全高178mmまで。
アドレサブルRGB LED搭載ファンや拡張HDDケージ「HDD Cage 2」も展示
そのほか、アドレサブルRGB LEDを搭載する120mm/140mmファンの3個セット
「Light Wings 120mm/140mm PWM HS 3-Pack」も展示されていた。
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冷却ファン3個セットには最大6台のARGB LEDデバイスを接続できる専用ハブが付属。2.5インチSSDサイズ互換で、シャドウベイに搭載することができる
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また、以前撮って出しレビューでも取り上げた
「Dark Base Pro 901」をはじめ「Dark Base 701」「Light Base 900 DX/FX」「Light Base 600 DX/LX」「Shadow Base 800/800 DX/800 FX」に対応する拡張HDDケージ
「HDD Cage 2」も実機が用意された。カラーはブラックとホワイトの2色で、1台の3.5インチHDDまたは2台の2.5インチSSDが搭載可能。前者はツールフリーでマウントができる。また駆動振動を抑える防振クリップも装備される。
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HDD多段構成のケースにすることも可能な「HDD Cage 2」。手回しネジで簡単に取り付けできる
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