現時点発売日および想定売価は未定
40年前の名機をオマージュしたレトロデザインPCケース「FLP01」が異例のヒットを記録したSilverStonoe(本社:台湾)。こうなれば第2弾とばかりに、今年はどこか懐かしい雰囲気を全体に醸し出す
「FLP02」(型番:SST-FLP02W)を持ち込んだ。
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かれこれ10年来の付き合いがあるTony Ou氏。近年ポジションが変わり、エルミタへの露出も激減。ただ元気そうでなにより
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ベースとなる筐体は、2023年1月に発表されたミドルタワーPCケース、
SilverStoneの「SETA D1」(型番:SST-SED1B)だという。そもそも、2年前の新製品にもかかわらず、5.25インチのオープンベイを4段も備えているあたり、まるでこの後の展開を予見していたかのようだ(もちろん、そんなはずはない)。
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実質5.25インチオープンベイは3段。ブランクベゼルはレバー付き5.25インチフロッピーディスクドライブを模したもの
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まず外観を見てみると、5.25インチオープンベイのすぐ下に格子状の通気孔が設けられている。さらにフロントパネル両端のスリット形状もどこか懐かしい。全体としては、ENERMAXのサーバー向け筐体やCHIEFTEC、さらにはソンチアーといったいにしえのPCケースを思い出させるデザインで、レトロな雰囲気が漂う。そしてなんと言ってもOA機器カラーのアイボリーが泣かせるのだ。
ただし、当時を知らない今の自作ユーザーからすれば、こうしたデザインはむしろ新鮮に映るかもしれない。

そして注目すべきは外観デザインだけではない。5.25インチベイ最下段に組み込まれた各種ギミックも見逃せないポイントだ。順に見ていくと、左端に配置された黒枠の赤いロッカースイッチは電源スイッチで、その右隣にあるキーシリンダーは、この電源スイッチをロックするためのもの。

さらに右手にある円形のプッシュボタンはリセットスイッチにあたる。そして最も右側には「TURBO」スイッチが搭載されており、これを押すことでTURBOモードに移行。冷却ファンがフル回転する仕組みだ。
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レトロデザインとは言え、内部には重量級グラフィックスカードを支えるVGAサポーターを装備。ここだけを見ると"現代的”なPCケースだ
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トップパネルは通気孔。思えば昔のPCケースと言えば、電源ユニットが上段後方にマウントするため天板は塞がれていた
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外形寸法は幅232mm、奥行き472mm、高さ494mm。対応マザーボードはSSI-CEB、ATX、MicroATX、Mini-ITX。ドライブベイは5.25インチオープンベイx3、シャドウベイは3.5インチx2、2.5インチx4/3.5インチx2(共用ベイ)、2.5インチ専用x2。
冷却ファンおよびラジエーターはフロント120mm x2、リア120/140mm x1(120/140mmサイズ)、内部120mm x1、トップ120mm x3/140mm x2(120/140/240/280/360mmサイズ)。
最後に気になる国内販売について尋ねると、現時点売価および発売時期は確定していないという。さて、編集部に届くのはいつになるだろうか。