「Omnidirectional Dynamic Flow System」採用の高エアフローPCケース
COMPUCASE Enterprise(本社:台湾)が展開するCOUGARから、開幕直前にグローバルリリースが配信されたミドルタワーPCケース
「OmnyX」の実機を発見。PCケース部門の責任者 Lio Huang(Vice President)氏に案内してもらおう。
「OmnyX」は2025年5月7日に発表された、フリーレイアウトのPCケース。フロントとリアは対象デザインを採用。一般的な設置状態では左側面に強化ガラスの"右寄せ”だが、リアを正面に据えて右側面が強化ガラスになる"左寄せ”でも違和感なく運用できるというもの。さらに左側面を正面に見据えた設置にも対応するから興味深い。

これを実現させているのは、マザーボードの90°倒立レイアウトで、バックパネルが下向きになる「ultimate zero-visibility cable management」により、接続したケーブルの排出方向が変更できる。
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マザーボードに接続した各種ケーブルや電源ユニットのACケースは排出方向を自由に変えることができる
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また「Omnidirectional Dynamic Flow System(ODF)」は、全方向からの全く新しいエアフローレイアウトを実現し、フロントおよびリアには160mmのARGBファンがそれぞれ2基ずつ搭載されている。なおグラフィックスカードは垂直マウントで、左右からの水平エアフローによって冷却性能の最適化が図られている。
さらに垂直マウントにすることで、重量のあるグラフィックスカードでも重力によるたわみを抑えられるため、安定性の面でも有利とされている。

右側面はスチールパネルで全面がほぼ通気孔仕様。フロントパネル右手エリアは交換用パネルが用意され、アルミやウッドなど好みや気分に応じて付け替えができる。

その他、グラフィックスカードのマウント方向の変更(90°)や背面コネクタマザーボードへの対応、両利き用I/Oモジュール、クイックリリース機構など。
カラーはブラックとホワイトの2色を用意。予価は139.99ドルで、国内市場でも6月から販売が予定されている。