軽さや軽快なページめくり等の特徴を継承
Amazonは2025年7月24日、カラーディスプレイを搭載した電子書籍リーダー
「Kindle Colorsoft」シリーズの国内販売開始を発表した。あわせて、都内の同社オフィスにて新製品発表会も開催している。
|
|
「Kindle Colorsoft」の製品解説を担当したAmazonデバイス事業本部Kindle事業部 高杉氏
|
“あらゆる言語の書籍を60秒以内に届ける”ことを目指して2007年に誕生した「Kindle」シリーズ。これまでに20種類以上のモデルが登場しているが、いずれもモノクロ表示に限定されていたため、カラー表示対応モデルを望む声は根強かったという。
|
|
|
発表会の冒頭に登壇したAmazonデバイス事業本部Kindle事業部 部長 宮沢氏からは「Kindle」シリーズの歩みや国内での状況が解説された
|
そうしたユーザーの声に応えて登場したのが「Kindle Colorsoft」シリーズだ。米国では2024年10月に発売が開始されたモデルで、ディスプレイには独自のColorsoftディスプレイを採用。液晶ディスプレイのようなバックライトの眩しさがないため、カラー表示に対応しながらも長時間の読書でも目への負担を軽減できるという。
|
|
|
Kindleシリーズは、E-Inkディスプレイを採用しているため目への負担が少ないのが特徴だ。さらに書籍リーダー専用デバイスであるため、スマートフォンのように通知に読書を妨げられることもない
|
また、日本国内では海外に比べ、「Kindle」シリーズで漫画を読むユーザーが多いという。漫画には巻頭カラーや見開きカラーが挿入されている作品も多く、カラー表示に対応することで作品世界をよりリアルに体感できる点もメリットとしてアピールされていた。
さらに、ライブラリー一覧の表紙がカラー表示になったことで目的の本を見つけやすくなったほか、ハイライト機能も4色から選べるようになり、用途に応じて使い分けが可能になった。
ちなみに、「Kindle」シリーズの魅力である軽さや軽快なページめくりといった特徴は、「Kindle Colorsoft」にも継承されている。カラー化に伴い、連続駆動時間は最大12週間から最大8週間へと短縮されたものの、それでもスマートフォンやタブレットと比べれば圧倒的に長く、日常的な利用ではほとんど問題にならないだろう。
製品ラインナップは3モデル。16GBストレージを搭載する
「Kindle Colorsoft」(税込39,980円)、32GBストレージに加えワイヤレス充電機能や明るさ自動調整機能を備えた
「Kindle Colorsoft シグニチャーエディション」(税込44,980円)、そして16GBストレージにAmazon Kids+(子ども向け本2,000冊以上、12か月利用権付き)、キッズカバー、2年限定保証が付属する
「Kindle Colorsoft キッズモデル」(税込42,980円)が用意されている。
いずれのモデルもディスプレイサイズは7型で、解像度はモノクロ表示時300ppi、カラー表示時150ppiを実現。インターフェイスにはUSB Type-Cを採用し、無線LANは2.4GHz帯と5GHz帯の両方対応。さらにIPX8等級の防水性能を備えており、お風呂などの水まわりでも安心して使用できる。
|
|
「Kindle Paperwhite」(左)と「Kindle Colorsoft」(右)の比較。フルカラー漫画では「Kindle Colorsoft」のほうがより鮮明に表示できる
|
「Kindle Colorsoft」「Kindle Colorsoft シグニチャーエディション」の外形寸法は幅127.6mm、高さ176.7mm、厚さ7.8mm、重量は前者が215g、後者が219g。「Kindle Colorsoft キッズモデル」の外形寸法は幅132.2mm、高さ178mm、厚さ12.7mm、重量334g。