従来モデルからゲーミング性能は最大50%向上
AMDは日本時間の2020年10月9日1時00分より新製品発表会
「A New Journey Begins」を開催。「Zen 3」アーキテクチャを採用する最新デスクトップ向けCPU
「Ryzen 5000」シリーズを発表した。
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「Zen 3」では、「CCX」のレイアウトが変更され、CPUコア同士やL3キャッシュへの遅延が低減している
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「Ryzen 5000」シリーズでは、製造プロセスは従来の7nmから変わらないものの、「CCX」(Core Complex)の構成が4コア/L3キャッシュ16MBから、
8コア/L3キャッシュ32MBへと変更された。
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「Zen 2」では2基の「CCX」で構成されていた「CCD」。「Zen 3」では単一の「CCX」へと変更された
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これにより、「Zen 2」アーキテクチャで発生していた、異なる「CCX」にあるCPUコアへのアクセス遅延が解消。さらに全てのコアから、直接L3キャッシュにアクセスが可能になったことで、キャッシュアクセスの遅延も低減され、IPCは
最大19%と大幅に向上している。
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電力効率は初代Ryzen 7 1800Xから最大2.4倍、Core i9-10900Kとの比較では最大2.8倍もの差があるという
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またブーストクロックがこれまでの最高4.70GHzから
最高4.90GHzへと引き上げられたことで、特にシングルスレッド処理や、ゲーム性能が大幅に改善。ゲームによっては実に50%もフレームレートが向上してものもあるという。なおキャッシュ容量やコア数については、「Zen 2」アーキテクチャを踏襲している。
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Ryzen 9 3900XTとの比較では、最大50%高速化されているゲームもある
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「CINEBENCH R15」のシングルスレッド性能はCore i9-10900Kより約15%も高速だ
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製品ラインナップは以下通りで、いずれも
11月5日よりグローバル市場向け販売が開始される。
- Ryzen 9 5950X(16コア/32スレッド/最高4.90GHz/キャッシュ72MB/TDP105W)
- Ryzen 9 5900X(12コア/24スレッド/最高4.80GHz/キャッシュ70MB/TDP105W)
- Ryzen 7 5800X(8コア/16スレッド/最高4.70GHz/キャッシュ36MB/TDP105W)
- Ryzen 5 5600X(6コア/12スレッド/最高4.60GHz/キャッシュ35MB/TDP65W)
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ゲーマーだけでなくコンテンツクリエイターもターゲットにした「Ryzen 9 5950X」。価格は799ドル
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Ryzen 9 3950やCore i9-10900Kとの比較。ゲームだけでなく、コンテンツ制作でも性能が大きく向上している
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「Ryzen 9 5900X」の価格は549ドル、「Ryzen 7 5800X」の価格は449ドル、「Ryzen 5 5600X」の価格は299ドル
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またイベントのラストでは、10月28日に発表予定の
「Radeon RX 6000」シリーズがチラ見せされた。あくまでスライドでの情報だが、4K解像度のパフォーマンスについてはGeForce RTX 3080にかなり近い性能が出ているようだ。
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4K解像度の3つのゲームの結果だけだが、いずれもGeForce RTX 3080に迫るパフォーマンスを発揮している
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「Radeon RX 6000」シリーズの発表は10月28日に行われる予定だ
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