8コア搭載の強化版「Tiger Lake-H」も2021年末に登場
IntelはCES 2021に合わせ、オンライン記者会見を実施。デスクトップ向けCPUの新情報は控えめだったものの、モバイル向けには複数の新CPUが発表。薄型ゲーミングノートPC向け製品として
「Tiger Lake H35」を投入する。
「Tiger Lake H35」の開発コードで呼称される新CPUは、最上位の
「Core i7-11375H Special Edition」を筆頭に
「Core i7-11370H」と
「Core i5-11300H」の3モデルをラインナップ。4コア/8スレッドを搭載する10nmプロセスのモバイル向けCPUで、cTDPが最大35W(28~35W)に拡張され、「Core i7-11375H Special Edition」はターボブースト時に最大5GHzで動作する。
モバイル向けではシングルスレッド最速の性能を誇り、ハイパフォーマンス向けCore i9-10980HKや競合のRyzen 9 4900Hなど、45W動作のCPUと同等以上の性能を発揮するという。
GPUはEU数96基のIntel Iris Xe Graphicsを内蔵し、単体GPUとの接続には4レーンのPCI-Express4.0を利用。メモリはDDR4-3200/LPDDR4X-4267MT/sをサポート、Thunderbolt 4やWi-Fi 6などの機能が統合されている。
「Tiger Lake H35」を搭載する薄型ゲーミングノートPCは、各ベンダーより2021年前半にも発売される見込み。ASUSやMSI、Acerなどのほか、VAIOも製造メーカーにラインナップされている。
また、Intelはモバイル向けにCPUを8コアに強化した
「Tiger Lake-H」を準備中。詳細なスペックは公開されなかったものの、最大5GHzでPCI-Express4.0に対応。現時点では2021年末にリリース予定とされている。
そのほか、教育市場向けにPentium Silver/Celeron Nの新しいモバイルCPUを発表。
「Pentium Silver N6000/N6005」と
「Celeron N5105/N5100/N4505/N4500」の合計6モデル展開。製造プロセスが10nmに刷新され、総合性能は35%、グラフィックス性能は78%改善しているという。