内部的に大きな変革を遂げた最新世代
ASUSTeK Computer Inc.(本社:台湾)は2023年4月13日(現地時間)、Snapdragon 8 Gen 2を搭載した最新ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7」シリーズを発表した。スタンダードモデルの
「ROG Phone 7」および上位スペックの
「ROG Phone 7 Ultimate」をラインナップする。価格は999ユーロから。
「ROG Phone 6」シリーズの後継モデルにあたるゲーミングスマートフォンで、SoCが最新のSnapdragon 8 Gen 2にアップグレード。Snapdragon 8+ Gen 1を搭載していた前世代に比べCPU性能が15%、GPU性能は20%、電力効率は15%向上している。
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上位モデル「ROG Phone 7 Ultimate」は、背面に小型ディスプレイの「ROG Vision」を搭載している
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また、高負荷なゲームプレイ時もパフォーマンスを維持するために、最新の冷却システム「GameCool 7」を採用。窒化ホウ素の熱伝導グリスやグラファイトシート、ベイパーチャンバーを組み合わせた強力な放熱性能を備えている。ベイパーチャンバーは面積が従来から拡大されたほか、気化した水の拡散を加速させる機構を盛り込むことで、放熱効率を168%向上させているという。
さらに外付けクーラーの「AeroActive Cooler 7」を取り付けることで、最大25℃の冷却効果を追加できる。新しい外付けクーラーは背面に加えてディスプレイ側にも風を送り込むことが可能になった(効果は最大8℃)ほか、サブウーファー付きのスピーカー機能、左右2つの物理ボタンまでが一体化した。
なお上位モデルの「ROG Phone 7 Ultimate」は、外付けクーラーの風を筐体内部に取り込むことができる特別な通気孔「AeroActive Portal」を備えている。
ディスプレイは2,448×1,080ドットの6.78インチ有機ELを搭載。60~165Hzの可変リフレッシュレート、720Hzのタッチサンプリングレート、23msのタッチレイテンシに対応している。オートSDR/HDRもサポート、画面の明るさは最大1,500nitに大幅向上(従来は800nit)した。
SoCは前述の通りSnapdragon 8 Gen 2で、高性能コアや高効率コアにゲーム処理を割り当てる「X mode」を搭載。メモリはLPDDR5X、ストレージはUFS 4.0へと高速化し、「ROG Phone 7」は12GB+256GBまたは16GB+512GB、「ROG Phone 7 Ultimate」は16GB+512GBを内蔵する。
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ROG Phone 7
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また、5,000万画素メイン(ソニーIMX766)+1,300万画素超広角+1,300万画素マクロ構成の3眼カメラを装備。バッテリは6,000mAh(3,000mAh×2構成)を内蔵し、65Wの急速充電に対応している。
そのほか、ネットワークはWi-Fi 6Eに加えて次世代規格のWi-Fi 7にも対応。ボディはIP54の防水・防塵仕様で、外形寸法は幅77mm、奥行き173mm、厚み10.4mm、重量239g(「Ultimate」は246g)。