新しい高性能コアと第5世代GPUの進化版で新CSS for Clientを構成
Arm(本社:イギリス)は2024年5月29日(現地時間)、スマートフォンなどクライアントデバイス向けの新しいSoCプラットフォーム
「CSS for Client」として、プライムCPUコア「Cortex-X925」などを発表した。
「Cortex-X925」は“Blackhawk”のコード名で呼称されていた、Cortex-X4の後継にあたるプライムCPUコア。命令ウインドウが2倍に拡張され、L1データキャッシュの帯域幅などが増加するといった命令実行効率の改善により、シングルスレッド性能が従来から36%向上、AI処理性能は46%向上した。“史上最大のパフォーマンス向上”が謳われている。
「Cortex-A725」は、Cortex-A720の後継にあたる高性能CPUコア。こちらも従来から35%の性能向上を果たしているほか、電力効率は25%改善、L3キャッシュのトラフィックも20%削減されているという。また、「CSS for Client」として組み合わせる高効率コアには、従来と同じ「Cortex-A520」が引き続き採用される。
GPUは新たに
「Immortalis-G925」を採用。Immortalis-G720で導入された第5世代のGPUアーキテクチャを最適化、3Dグラフィックス性能が最大37%向上するとされる。そのほか、ミドルレンジ向けには「Mali-G725」、ローエンド向けは「Mali-G625」が投入される。
新しい「CSS for Client」は、TSMCやSamsungの3nmプロセスノードに最適化。すでに顧客向けへの提供が開始されており、2024年内にも搭載製品の登場が見込まれている。