メモリ32GB仕様のプロ向けGPU「Radeon AI PRO R9700」も登場
AMD(本社:アメリカ)は2025年5月21日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2025の基調講演にて最新ミドルレンジGPU
「Radeon RX 9060 XT」を発表した。ビデオメモリ8GB版と16GBをラインナップし、市場想定売価は299ドルと349ドル。グローバルにて6月5日(木)に発売される。
RDNA 4アーキテクチャを採用する、1,440pゲーミングをターゲットとした最新ミドルレンジ向けGPU。Radeon RX 9070 XTの半分の規模にあたるCompute Unit 32基を搭載する。
主なスペックは、ゲームクロック2.53GHz、ブーストクロック3.13GHz、メモリバス幅128bitで、ビデオメモリはGDDR6 8GB/16GBを実装。TBPは8GB版が150Wで16GB版が160W、ピークAI推論性能821TOPSとされる。
ちなみに競合にあたるGeForce RTX 5060 Tiに対し、40タイトルのゲームで比較して平均6%高速で、コストパフォーマンスで15%上回るという。
また、Acer、ASRock、ASUS、GIGABYTE、PowerColor、SAPPHIREなどのパートナーより、6月5日に搭載グラフィックスカードが発売される。
そして同じくRDNA 4アーキテクチャを採用するAI向けプロフェッショナルGPU
「Radeon AI PRO R9700」も発表。Navi 48ベースのGPUで、Compute Unit 64基、ストリームプロセッサ数4,096基で、第2世代AMD AIアクセラレータを搭載している。
主な仕様は、ブーストクロック最大2.92GHz、メモリバス幅256bit、ビデオメモリ32GBを実装。TBPは300Wで、ピーク半精度性能(FP16)は96TFLOPS、ピーク単精度性能(FP32)は47.8TFLOPSとされる。また、最大4枚のマルチGPUもサポートしている。