「Instinct MI300X」から最大4.2倍性能が向上
AMD(本社:アメリカ)は2025年6月13日(現地時間)、CDNA 4アーキテクチャを採用したAI向け最新GPUアクセラレータ
「Instinct MI350」シリーズを発表した。
「Instinct MI300X」シリーズの後継モデルで、プロセスノードは3nmで、FP4やFP6といった最新のAIデータ・タイプをサポートする。
また32基のCompute Unit(CU)と4MBのL2キャッシュで構成される「XCD」(Accelerator Complex Die)や、128chのHBM3Eインターフェイス、256MBのInfinity Cache、第4世代Infinity Fabricを備える「IOD」(I/O Die)、HBM3Eメモリを組み合わせたチップレット構成を採用する。
製品ラインナップはTBPが1,000Wの
「Instinct MI350X」(ピーク性能FP64:72TF/FP16:4.6PF/FP8:9.2PF/FP6:18.4PF/FP4:18.4PF)と1,400Wの
「Instinct MI355X」(ピーク性能FP64:79TF/FP16:5PF/FP8:10PF/FP6:20PF/FP4:20PF)の2モデルで、いずれもメモリ容量は288GB、メモリ帯域は8TB/sに達し、「Instinct MI300X」との比較で最大4.2倍、ライバルとなるNVIDIA B200との比較でも最大1.3倍上回る性能を発揮。ちなみにコストパフォーマンスは最大40%上回るという。
また来年には432GBのHBM4メモリを搭載し、ピークFP4性能が40PF、FP8性能が20PFの
「AMD Instinct MI400」シリーズも登場する予定だ。