ここまで外観デザインから内部構造まで、くまなくチェックを行った。次はいよいよ実践編。構成パーツを用意し、実際に組み込み作業を開始しよう。ポイントはミニタワーサイズにATXマザーボードが収納でき、拡張性も犠牲にしない内部設計。組み込み易さや周辺クリアランスなど、「MasterBox Q500L」に対する興味は尽きない。
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まずはマザーボードを搭載してみよう。近頃流行のボトムカバー部分を切り落としたような内部に、縦305mm、幅244mmのATX規格マザーボードを滑り込ませる。決して十分ではない開口部だけに、基板をやや斜めにしながら慎重にマザーボードトレイへ収めた。なお搭載後の周辺クリアランスは、上部が約40mm、右手フロントパネルまでが約120mm、下部が約25mmだった。
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| 搭載テストにはMSI「MPG Z390 GAMING PLUS」を使用 |
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| 見た目の印象よりも上下方面のクリアランスはそこそこ確保できている印象。ただし左側縦列のネジ穴がシャーシのフレーム部に被るため、一般的なドライバーは真上からネジ留めができなかった | |
次に縦244mm、幅244mmのMicroATX規格マザーボードを搭載してみた。右側面から眺めてみると、ボトム面に電源ユニットが搭載できそうだが、実際には下部のクリアランスは約85mm。ATX規格電源ユニットの高さ86mmが確保できておらず、実にコンパクトなPCケースである事を再認識させられた。
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| 搭載テストにはMSI「B450M MORTAR MAX」を使用 |
| MicroATX規格の場合、下部のクリアランスはひろびろ。ここを有効活用する手立ては、ラジエターの設置が最良の選択になるだろう |
最後にMini-ITX規格マザーボードを搭載してみよう。さすがにATX規格に対応するマザーボードトレイとあって、縦横170mmの基板は小さく感じる。周辺クリアランスは、右手フロントパネルまでが約195mm、下部が約155mmといったところ。パンチング加工が施された各パネルを万能ステイに見立てれば、本格水冷の構築も視野に入るかもしれない。(ただし推奨はしない)
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| 搭載テストにはMSI「MPG Z390I GAMING EDGE AC」を使用 |
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| これだけ空きスペースがあれば"何か”をしたくなる。ただし設計上はあくまで単なる空きスペースであり、積極的に何かができるというワケではない | |
ここからはATXマザーボードをベースに解説を続けて行こう。CPUクーラーの有効スペースは、公称で高さ160mmまで。さすがに超ハイエンド志向の空冷クーラーは守備範囲から外れるものの、選択肢に困ることはないだろう。また、CPUクーラーメンテナンスホールは開口部が広く、大型バックプレートも干渉せずに露出できるはずだ。
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| 公称160mmの有効高に対し、実測はほぼ数値通りの結果が得られた | CPUクーラーメンテナンスホール開口部は実測で幅133mm、高さ130mmだった |