Antec「P10 FLUX」内部構造チェック
外装周りに続き、内部構造をチェックしていこう。冒頭に触れたように、2台の検証済み「FLUX」シリーズとは共通筐体を採用する「P10 FLUX」。筆者にとっても見慣れた内部設計だが、静音が主たるテーマである製品だけに、それに特化した部分も発見できるかもしれない。
マザーボードトレイ
左サイドパネルを取り外し、早速マザーボードトレイをチェックする。ATX、MicroATX、Mini-ITXの各規格に対応する「P10 FLUX」には、予めマザーボードを固定するための金属製台座・スタンドオフが装着されている。かつてはユーザーの仕事だったが、近頃のPCケースのほとんどが出荷時からの固定で、ATX規格に合わせて計9本が用意されている。
スタンドオフの位置から、マザーボードの搭載ポジションがおおよそ想像できるワケだが、上部はもとより、右手のフロントパネル側にも十分に空きスペースが確保できそうだ。
防音パネル装着済みだったトップパネル内部
密閉されたトップパネルを内部側から観察すると、フロント開閉ドアや両サイドパネルにも使用されていた防音パネルが装着されていた。これで合計4面に防音パネルが標準装備されており、かなり用心深く静音対策が施されている。既存「FLUX」シリーズとは明らかに違う立ち位置にある事が分かった。
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素材の詳細は明らかにされていないが、ふんだんに防音パネルが使用されている
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天板部に通気孔を設けたボトムカバー(シュラウド)
正規代理店である株式会社リンクスインターナショナルの製品サイトでは、「PSUチャンバー」と紹介されているボトムカバー(シュラウド)。シャーシにリベット留めされたスチール製のカバーは、天板部に通気孔を用意。そして内部には電源ユニットおよび2.5/3.5インチ共用シャドウベイユニットが装備されている。これについては、後ほど詳しくご紹介しよう。