Antec「Dark Cube」内部構造チェック
ここからはアウターフレームからインナーシェルを引き出し、「Dark Cube」の内部構造をくまなく見ていこう。Cube型としては比較的大型筐体ながら、それでも限られた内部容積。インナーシェルが引き出せる事で、本来の組み込みづらさをカバーしている。見た目もさることながら、機能性にも重視した設計である事に注目しよう。
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アウターフレームからインナーシェルを分離させるには、4本のハンドスクリューを外し、背面下部にあるハンドルを握って引き出す。上部には溝(レール)が設けられているため、カチッと収める事ができる
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組み込みはインナーシェルを外した状態で完結できる。開放部も多く、思いの外組み込み作業はし易そうだ
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こちらは"抜け殻”状態のアウターフレーム。ちなみに四隅のプレートがアルミニウム製で、フレームはスチール製、両サイドパネルが強化ガラス製、一部にプラスチックも使用。ここに全てのマテリアルが集約されている
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倒立レイアウトのマザーボードトレイ
マザーボードは近頃採用例がめっきり減った
倒立レイアウト。出始めの頃は斬新なアイデアに注目されたが、チップセット冷却用のヒートシンクに接続されるヒートパイプが、倒立状態ではうまく機能しない事が判明。急激にこのスタイルが姿を消した過去がある。今では封入される作動液が変わり、倒立レイアウトでも冷却性能に問題はないとされている。

さてマザーボードトレイに目を移すと、出荷時よりスタンドオフが8本装着済み。MicroATXまたはMini-ITX規格のネジ穴に合わせ、利用する事になる。なお周辺クリアランスは、後半の組み込みセッションで計測してみよう。