テストセッションの最後は、高負荷時の冷却性能や、静音性、消費電力といった実使用での気になる点を確認していこう。
「GAPC-I524B66512G」が搭載するIntel純正CPUクーラーの冷却性能を見ていこう。ストレステストには、「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」と、「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使用している。ストレステスト実行中の動作クロックや温度は「HWiNFO64 Pro」で記録し、CPU温度”CPU Package [°C]”、CPUクロック”Core 0 Clock [MHz]”、GPUコア温度”GPU Temperature [°C]”、GPUホットスポット温度”GPU Hot Spot Temperature [°C]”の値を抽出している。
CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」実行時は、CPU温度はテスト開始から2分程度で100℃に達し、動作クロックは3,990MHzから3,800MHz台に下がっている。とは言え、本来、Core i5-12400のIntel定格パワーリミット(PBP/PL1)は65Wになるが、「GAPC-I524B66512G」では80W台で推移していたので、Core i5-12400の性能をより引き出していると言えるだろう。もちろん、100℃に達するのが不安になる人も居ると思うが、サーマルスロットリングで熱暴走などは発生しないようになっている。
実際のゲームプレイを想定した「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」実行中のCPU温度は最大でも63℃で、だいたい50℃台後半で推移している。CPU負荷はゲームタイトルで異なるが、12スレッドすべてに高負荷がかかるゲームはないので大丈夫だ。
GPUに高負荷をかけるだけあって、GPUコアの温度は80℃に迫る温度に達しており、GPUコア内の最大温度となるホットスポット温度は最大で92.6℃に達していた。
「GAPC-I524B66512G」のPCケースファンは標準でリアに排気ファンが1基のみと、正直エアフローが乏しい。コストは低く見積もって3,000円程度アップするが、フロントに吸気ファンとして120mmファンを2基、トップに排気で120mmファンを1基追加することで、エアフローは大幅に強化される。CPUとGPUクーラーの冷却性能アップに期待できる。
PCケースファンは1基のみだが、ストレステスト実行時はCPU、GPUクーラーのファンは高回転になるため、机上想定時は40dBA台に達している。
CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」で162.3W、CPUとGPUに負荷がかかる「3DMark」実行時で189.2Wになっている。電源ユニットの容量は650Wなので、上位のグラフィックスカードを余裕で搭載できる消費電力になっている。
|
| スタッフと相談しながら、自分だけのゲーミングPCを組もう |
協力:アプライド株式会社