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MSI「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」
製品情報(MSI)
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Ada Lovelace世代の最新コア「AD107」を採用する「GeForce RTX 4060」
NVIDIAから、
Ada Lovelaceアーキテクチャを採用する最新ミドルレンジGPU
「GeForce RTX 4060」が登場。日本時間の2023年6月29日22:00より発売が開始されることになった。一足先にリリースされた
「GeForce RTX 4060 Ti 8GB」と同様、未だ最もユーザーが多いフルHD解像度をターゲットにした製品で、ゲーム性能はGeForce RTX 2060から1.6倍、GeForce RTX 3060との比較でも1.2倍に向上。さらにNVIDIA GeForce RTX 40シリーズから追加されたDLSS 3の
「フレーム生成機能」に対応するゲームならそれぞれ2.3倍と1.7倍のパフォーマンスを発揮することができるという。
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2023年5月のSteamで使用されているハードウェアの結果。未だ最もユーザーが多いのはGeForce GTX 1650で、77%のユーザーがフルHD解像度以下でゲームをプレイしているという
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GPUコアはGeForce RTX 4060 Ti 8GB版で使用されている「AD106」から、よりコンパクトな最新コア
「AD107」に変更。主なスペックは、CUDAコア数3,072基、Tensorコア数96基、RTコア数24基とされ、GeForce RTX 4060 Ti(4,352基/136基/34基)に比べると約7割、トランジスタ数も229億から189億へと8割強へと縮小されている。
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GeForce RTX 4060 Tiのブロックダイアグラム図。フルバージョンの「AD106」から、2基のSMと1基のNVDECが省略されている
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GeForce RTX 4060のブロックダイアグラム図。GPCの数は3基で同じだが、GPCあたりのSM数が12基(うち1つは10基)から8基に削減されている
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またメモリ周りを確認すると、メモリバス幅(128bit)やメモリ種別・容量(GDDR6 8GB)は同じだが、メモリスピードは18Gbps→17Gbpsに、L2キャッシュの容量も32,768K→24,576Kに削減されている。なおメモリの実行帯域は554GB/s→453GB/s(バンド幅は288GB/s→272GB/s)へと落ち込んでおり、実際のバンド幅以上にL2キャッシュの影響が大きいのは気になるところ。実際のゲームで、どの程度性能が変わるのかは後半のテストセッションで明らかにしていこう。
このように、GPUコア、メモリ帯域ともGeForce RTX 4060 Tiに比べるとやや制限が大きいGeForce RTX 4060だが、その分TGPは160Wから
115Wへと約45Wも低下。これは先代のGeForce RTX 3060はもちろん、先々代のGeForce RTX 2060や、ワンランク下のグレードのGeForce RTX 3050をも下回り、レイトレーシングに対応するGeForce RTXシリーズでは最小クラスに抑えられている。
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GeForce RTX 40シリーズを使用しているユーザーのほとんどがレイトレーシングやDLSSを有効化しているという
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60シリーズの比較。TGPはレイトレーシング非対応のGeForce GTX 1060に次いでGeForce RTX 4060が低くなっている
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GeForce RTX 3060/2060とのパフォーマンス比較。DLSS 3が有効になるゲームでは大幅にパフォーマンスが向上する
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コアクロックはベースクロックが1,830MHz、ブーストクロックが2,460MHz、メモリスピード17Gbpsで、解像度(DSC使用時)は4K/240Hz、または8K/60Hzまで対応。ちなみにGeForce RTX 4060では、NVIDIA標準の「Founders Edition」は用意されておらず、今回検証用に編集部に届けられたのはMSI「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」だった。なおNVIDIAから発表された参考価格は税込52,800円からとされ、GeForce RTX 4060 Tiからは税込17,000円安くなっている。