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| 「Custom」「Plugged In」では、CPUとGPUなどの動作モードをカスタマイズできる |
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| 「CINEBENCH R23」実行時の「Balanced」(左)、「Boost」(右)の「HWiNFO64 Pro」 | |
まずはレンダリング系ベンチマーク「CINEBENCH」シリーズを利用して、Ryzen 9 7940HSの処理能力を確認していこう。
「Balanced」モードと「Boost」モードを比較するとマルチコアテストのスコアは、いずれも10%以上伸びており、「Boost」モードではRyzen 9 7940HSのパフォーマンスを最大限に引き出すことができている。また過去に計測したTDP65Wのデスクトップ版Ryzenと比較すると「Balanced」モードが6コア/12スレッドのRyzen 5 7600を上回り、「Boost」モードは8コア/16スレッドのRyzen 7 7700に迫るスコアとなっていた。シングルコアのスコアは若干低くなっていたが、マルチコアでの最大処理能力は、デスクトップCPUに負けないと言って良いだろう。
続いて「V-Ray 5」ベースのレンダリングベンチマークとなる「V-Ray 5 Benchmark」の結果も確認しておこう。
「CINEBENCH」系ベンチマークと同じく、「Boost」モードは「Balanced」モードから約10%スコアが伸びている。「CINEBENCH」系とは違って、「Boost」モードはRyzen 7 7700に、2,000スコア近く離されていたが、「Balanced」モードのスコアはRyzen 5 7600と並んでいた。
レンダリング系ベンチマークのラストは、3Dモデリングソフト「Blender」のベンチマークとなる「Blender Benchmark」の結果を確認していこう。ここでは、以前の計測結果と比較できるように、「Blender」のバージョンは「3.4.0」を選択。レンダリングにはCPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」を利用して計測を行った。
「Boost」モードは、Ryzen 7 7700のスコアに一歩届かなかったが、「Balanced」モードのスコアはRyzen 5 7600と、ほぼ並んでいた。また、ここまでと同じく「Boost」モードは、「Balanced」から10%~15%のスコア向上となっている。