「GeForce RTX 5070 Ti」のパフォーマンスをチェック
ここからはPalit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」(以降:GeForce RTX 5070 Ti)を実際のPCに組み込み、期待のパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUにはRyzen 7 9800X3D、マザーボードはAMD X870チップセットを採用するASUS「TUF GAMING X870-PLUS WIFI」、電源ユニットにはATX 3.1/PCIe 5.1に準拠するFSP「MEGA TI 1350W」を使用した。
なお比較用のグラフィックスカードとして「GeForce RTX 5080 Founders Edition」(以降:GeForce RTX 5080)と、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載するオーバークロックモデルASUS「ROG Strix GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X OC Edition」(以降:GeForce RTX 4070 Ti SUPER)でも計測を行っている。
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バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応。またブーストクロックは定格準拠の2,452MHz
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実際のテストではGPUコアは最高2,835MHzまで上昇するのを確認した
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定格モデルということで、Power Limitの最大もTGP通り300Wに設定されていた
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」を進めていこう。
GeForce RTX 5070 Tiのスコアは7,642で、GeForce RTX 4070 Ti SUPERから約18%パフォーマンスが向上している。またGeForce RTX 5080に比べると85%前後のスコアだが、フレームレートは76.43fpsで、マルチプレイの目安になる60fpsを大きく上回る。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果も確認していこう。
GeForce RTX 5070 Tiのスコアは19,034で、「Speed Way」と同じくGeForce RTX 4070 Ti SUPERを約18%上回るスコアを記録した。またフレームレートは「Speed Way」より高い88.12fpsで、描画の一部にレイトレーシングを使用するようなゲームであれば、WQHD解像度までは超解像技術を使用する必要はないだろう。なおGeForce RTX 5080との差は約16%で、CUDAコア数の差を考えると健闘している。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するため、すべての処理にレイトレーシングを使用するWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERとの差は約9%で、これまでのテストに比べると差が縮まっている。とは言え、GeForce RTX 5070 TiではCUDAコア数が約6%しか増えていないことを考えると、Blackwellアーキテクチャへの刷新や、メモリ帯域幅の向上による効果は確実にある。