大正時代に建造、6年前まで稼働していた下水処理施設の跡地
関東大震災を焼け残った遺構として知られている、JR秋葉原駅からほど近い神田和泉町にある
「旧和泉町ポンプ所」(所在地:東京都千代田区神田和泉町1-3-12)の解体が始まっている。
大正時代に建造された、煉瓦造りの建物が印象的な下水処理施設の跡地。1923年に発生した関東大震災による火災で東京の市街地が広範囲で焼失する中、この一角のみが焼け残った奇跡を象徴する遺構として地元で知られてきた。大震災からちょうど100年を迎える節目の年に解体されることになり、先月から工事が始まっている。
もとは東京都下水道局が保有し、汚水を汲み上げて三河島再生センターへ排水する施設として、2017年まで実際に稼働していた。その後千代田区が購入して解体されることになり、解体後は保育園などの整備に活用される予定という。