名門「Performance」シリーズのプロトタイプに期待
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)のプライベートブースの掉尾を飾るのは、同社の歴代名機が属する
「Performance」シリーズのプロトタイプ
「PERFORMANCE 1 M」だ。
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注目のAntec「PERFORMANCE 1 M」。居合わせた某BTOメーカーの担当者曰く、ブース内で最も気になるモデルとして早くも導入を検討中(?)の様子
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筐体スタイルはいわゆる
詰め込み系Mini-ITXケース。限られた内部容積を無駄なく使い切る設計は、常に一定数の需要があり、これまで数多くの製品が市場に投入されている。そして満を持してAntecが持ち込んだ「PERFORMANCE 1 M」は、同社の技術とアイデアをふんだんに盛り込み、プロトタイプながら今すぐ発売できるレベルに仕上げられている。
外装はアルミニウム製パネルが使われており、シャーシなど主素材はスチール製。ガッシリとした筐体は工作精度も高く、チープ感は微塵も感じられない。見るからに重量感もあり、精密機器を詰め込んだ小型筐体は非常に魅力的な存在に映った。
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プロトタイプのフレームはレッド。天板後方には布製ストラップが付き、マグネット固定によりカンタンに取り外しが可能
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なおグラフィックスカードの有効スペースは最大350mmとされ、プロトタイプには長さ348.2mmのGeForce RTX 4090が搭載されていた。本体奥行きは”ハイエンド系グラフィックスカードが収められるサイズ”が元となり設計されている事は容易に想像できる。
また内部を仕切る格好のマザーボードトレイはやや右寄りで、左手にグラフィックスカード、右手にSFX(-L)規格電源ユニットとマザーボードをそれぞれ搭載し、熱源を切り分けた。ちなみにマザーボードトレイはスライド着脱式を採用。組み込み易さが考慮されている。
そしてこの手の弱点とされる冷却面では、ボトム部に120mm/140mmファンが2基搭載可能。担当者曰く、冷却性能が大きく左右されるだけに、製品版では標準装備になる可能性が高いという。なおCPUクーラーの有効スペースは不明。幅が175mmだけに、高さ制限は80mm程度になるのではないだろうか。フライヤーには「Low Profile Only」と記載されていた。
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リアカットアウトは画像右側がグラフィックスカード、左側がマザーボードのバックパネル。下部の3pinインレットは、前方にマウントされるSFX(-L)電源ユニットと内部中継ケーブルで接続される
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外形寸法は幅175mm、奥行き424mm、高さ260mm。気になる販売時期は「年内を目指す」(Antec)とのこと。市場想定売価は現在のレートで計算すると約35,000円程度になりそう。続報を心待ちにしたい。