シリーズ第1弾「MasterFrame 600」は税込34,980円(予価)で今夏発売
Cooler Master Technology(本社:台湾)は2025年5月19日、台湾本社にてプレス向けイベントを開催。7月にも発売が予定されている2025年の主力機種と目されるPCケース、
「Master Frame」シリーズのバリエーションモデル等を公開した。

2025年4月に開催された
「ASK★FES 2025」で取り上げた
「MasterFrame 600」は、Cooler Masterがいま最も注力するミドルタワーPCケース。一見してCooler Masterらしい外観のPCケースながら、アルミニウム製のダイナミックフレームを採用。モジュラー式の内部設計は、柔軟なカスタマイズに対応し、将来的アップグレードも楽しむ事ができる。
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モジュラー式内部設計を活用したカスタマイズ例。今後ラインナップ予定のオプションパーツを組み合わせることで、オリジナルモデルが完成する
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そもそもカスタマイズの可能性をコンセプトとし、製品資料には「無限のカスタマイズオプションを提供する」と記されている。ただしこの手の製品でネックになるのは、オプションパーツの継続的な供給と、入手のしやすさ。特に日本国内市場の商習慣は"特殊”とされており、これらが持続的に供給し続けられるかがネックになってくるだろう。
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カスタマイズを前提としたフレーム設計により、オプションパーツの可能性は無限に広がっている。ただしこれらをどう製品としてまとめ上げていくかが課題だろう
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ちなみにカスタマイズ可能な内部設計は「FreeForm 2.0」と呼ばれる。これはCooler Masterが策定した独自規格だが、2015年10月に検証を行ったミドルタワーPCケース
「MasterCase 5」は「FreeForm モジュラーシステム」が採用されていた。つまりカスタマイズできるコンセプト自体は、10年前から存在していたことになる。
プレス向けイベントの模様に戻ると、現状のフラッグシップ「MasterFrame 600」(型番:MF600-KGNN-S00)はブラックに加え、初のシルバー色を披露。これにより、ブラックとシルバーの2色展開で7月頃の発売を目指す。市場想定売価は税込34,980円(予価)とのこと。
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発売前にして"新色”のMasterFrame 600 Silver(型番:MF600-SGNN-S00)。ホワイトではないあたりが斜めを行くCooler Masterらしい
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さらに今回のイベントに合わせ、フロントパネルをメッシュ仕様に変えたコンセプトモデル
「MasterFrame 600 Mesh」を用意。担当者によると、市場からの反応を見て製品化を検討する意図から準備された製品のようだ。さらにバリエーションモデル
「MasterFrame 500」「MasterFrame 400」を合わせて披露。いずれも製品版に近い仕上がりで、販売が待たれる期待のモデルと言える。
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フロントパネル違いの「MasterFrame 600 Mesh」(左)と「MasterFrame 500 Mesh」(中央)、さらに「MasterFrame 400」(右)のそろい踏み
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「MasterFrame 500」はフロントに200mmファンを2基装備する高エアフロー志向。2025年第3四半期頃の発売を目指し、現時点販売価格は未定。「MasterFrame 400」はMicroATX規格に対応するコンパクトPCケースで、発売日および売価はいずれも未定。
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MicroATX規格対応の「MasterFrame 400」(発売時期および価格は未定)。小型PC好きには気になる存在だろう
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