Noctuaの次世代120mmファン「NF-A12x25 G2」を極小筐体に詰め込む
期待して向かったSeasonicブースにて、やはりあったかと発見したのはNoctua×Seasonicによるコラボ電源ユニット。Seasonic最新世代の電源ユニットがベースになっているのだが、驚かされたのはそのコンパクトなサイズ感だ。
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ベースモデルに採用されているのは
「PRIME HPD PX-1200 (ATX 3.1)」という80PLUS PLATINUM認証の最新モデル。1200WのATX電源ユニットにも関わらず、なんと奥行きが125mmというショート設計が最大の特徴だ。最初に目にした際はSFX電源かと思ったほどで、実際その拡張規格にあたるSFX-L電源(130mm)より奥行きが短い。
立ち位置としてはフラッグシップ「PRIME」シリーズの派生モデルにあたり、「HPD」とは“High power design”の略。コンパクトながらハイパワーがコンセプトになっていて、ここまでのショート筐体を採用する大容量電源ユニットはおそらく初めてだろう。
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ベースモデルの「PRIME HPD PX-1200 (ATX 3.1)」
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それを実現したキーワードの一つが、進化した「OptiSink Design」。昨年のCOMPUTEXで初登場した設計コンセプトで、表面実装タイプの小型MOSFETとヒートシンク、銅箔層を組み合わせて冷却効率を大幅に向上させる技術だ。
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「PRIME HPD PX-1200 (ATX 3.1)」には、その最新世代にあたる「OptiSink 2.0」を導入。小型ヒートシンクが周辺の表面実装部品をカバーするように拡張され、さらに冷却効率が向上したとのこと。
そしてその冷却を担うのは、Noctuaが現在開発を進めている“次世代120mm冷却ファン”こと「NF-A12x25 G2」だ。さらに先代のNoctua Editionと同様、高度に最適化されたファングリルが採用されている。
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「PRIME HPD PX-1200 (ATX 3.1)」のラインナップは850W/1000W/1200Wの3モデル展開になるそうで、Noctuaとのコラボモデルは1200Wのみ。いまから待ち遠しいところだが、これから冷却ファンを含め、さらなるブラッシュアップを経て製品化されるとのこと。ベースモデル、コラボモデルともに発売は来年になる見込みだ。