チタン採用のフラッグシップやEXPERTの新モデルも
MSIブースの一角に、懐かしいデザインを採用したコンセプトグラフィックスカード
「GeForce RTX 5060 Ti 16G TWIN FROZR 2025 OC」と
「GeForce RTX 5070 12G CYCLONE VISUAL OC」が展示されていたので紹介していこう。
往年のVGAクーラーを最新技術で再現したコンセプトモデルで、いずれも10年以上前の外観スタイルを維持しながら、GeForce RTX 50シリーズの最新GPUに対して十分な冷却性能を発揮することができるという。
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「GeForce RTX 5060 Ti 16G TWIN FROZR 2025 OC」では、ヒートシンクがアルミと銅の複合素材(左)になった他、フィンサイズも大型化されているという
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「GeForce RTX 5060 Ti 16G TWIN FROZR 2025 OC」は、初代TWIN FROZRをベースにしたGeForce RTX 5060 Ti 16GBモデル。ヒートシンクはもともとアルミニウムだったが、最新版ではアルミと銅を合わせた複合素材になり熱伝導効率が改善している。さらにフィンサイズの大型化や冷却ファンに最新の「STORMFORCEファン」を組み合わせることで冷却性能が向上しているという。
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「GeForce RTX 5070 12G CYCLONE VISUAL OC」のファンの中央には円形の小型LCDを搭載
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「GeForce RTX 5070 12G CYCLONE VISUAL OC」は、CYCLONEクーラーをベースにヒートシンク素材を銅に変更。また風量と静圧を最適化した冷却ファンを搭載し、ドラム部分には小型のLCDを内蔵する。またサーマルパッドやPCBなども当時の素材からは改良されているとのこと。
またコンセプトモデルとして、クーラーカバーとバックプレートにゴールドのチタン素材を採用した
「GeForce RTX 5090 32G SUPRIM TITANIUM EDITION SOC」が展示されていた。
その他、国内ではまだ発売が開始されていない「EXPERT」シリーズの最新モデル
「GeForce RTX 5080 16G EXPERT OC」や、次世代ベイパーチャンバーと次世代ヒートパイプについても紹介されていたので、画像にて簡単に紹介しておこう。
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「GeForce RTX 5080 16G EXPERT OC」では、従来モデルに比べてクーラーカバーの給気口サイズが大型化され、エアフローが改善しているとのこと。なお取材時点では国内販売予定は残念ながらないという
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従来のベイパーチャンバーでは、液体や気体の流れを制御するピラーが等間隔に配置されている。一方、開発中の新型ベイパーチャンバーでは2種類のピラーを放射線状に配置することでより効率的な冷却ができるという
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開発中のヒートパイプでは、内側に表面が荒い部分と細かい部分を設けることで、より熱伝導効率が向上している
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