Asetek G8 V2ポンプと「3-layer Soundproofing」採用
昨年のCOMPUTEXでは、特殊な冷媒液を使用する
「二相サーモサイフォン式クーラー」を披露したNoctua。今年は初のオールインワン型水冷ユニットのプロトタイプ製品を持ち込んだ。
オールインワン型水冷ユニットについては投入予定はないと語っていたNoctuaだが、Jakob Dellinger氏に開発の経緯を確認したところ、「空冷クーラーではサイズの限界もありこれ以上の性能向上が難しくなってきた」事が挙げられるという。またこれまで懸案だった信頼性の問題がAsetek G8 V2ポンプユニットで解消したことも大きいとのこと。
さらにもう1つの問題だったポンプユニットから発生するノイズについては、ウォーターブロックの上部に「3-layer Soundproofing」と呼ばれる吸音フォームを内蔵したポンプカバー実装することで解決している。
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白い中間層では低音を、黒い上下層では高音を効果的に吸収する「3-layer Soundproofing」
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「3-layer Soundproofing」をポンプカバーに実装することで、ノイズを効果的に低減する
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「3-layer Soundproofing」は、低音ノイズを吸収する硬質フォームを、高音ノイズを吸収する柔らかいフォームで挟み込んだ3層構造を採用し、ノイズレベルを平均5.7dBAも低下することができるという。またポンプスピードもスイッチで、Quite(標準:2,100rpm)/Balance(2,600rpm)/Maunal(最大3,500rpm)の3段階に調整できる。
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オプションファンはマグネットでウォーターブロックの上部に取り付けることができる
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ラジエーターの厚さは30mmで、サイズは420mm、360mm、240mmの3モデル展開。冷却ファンには最新の「NF-A14x25 G2」または「NF-A12x25 G2」を搭載し、電源回路やメモリ、M.2 SSDなどを冷却するオプションの80mmファンも用意される。
マウンタは空冷クーラーと同じ「SecuFirm2」で、当然ながら将来的なCPUのアップグレードにも対応する。発売は2026年Q1予定で、詳細なパフォーマンスについては現時点で明らかにすることはできないが
「NH-D15 G2」よりも間違いなく高性能になるので、楽しみにしていて欲しいとのこと(Jakob氏談)。