クーラント液が通る流路は12本から14本に、フィン面積は約15%拡張
SHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGY(本社:中国)が展開するID-COOLINGのブースでは、360mmサイズながら幅を140mmに拡張した風変わりなオールインワン型水冷ユニット
「SL360 V2 PLUS」が展示されていた。
同社のオールインワン型水冷ユニットの中ではハイエンドに位置づけられる製品で、ラジエーターの幅を120mmから140mmにしたことで、クーラント液が通る流路は通常モデルの12本から14本に拡張。さらにフィンの放熱面積は約15%、クーラント液の量は36g増加し、冷却性能が向上しているという。
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「SL360 V2 PLUS」では、ラジエーターの幅が140mmのためファンの両脇にLEDライティング機能を備えたスペーサーが実装されている
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また幅が広くなるためクリアランスが気になるところだが、主にラジエーターを搭載するフロントやトップはもともと余裕があることが多いため、ミドルタワーPCケース以上であればほとんど問題になることはないとのこと。
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ポンプユニットは新型のGen 7 Proで、ウォーターブロックには円形の2.1型LCDディスプレイを搭載
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冷却ファンは静圧を重視したAP-120×3が付属し、ポンプユニットには内部設計の改善により、流量を向上するとともに低ノイズ化を果たしたGen 7 Proを搭載。またウォーターブロックには2.1型LCDディスプレイを標準装備する。
カラーはブラックとホワイトの2色展開で、グローバル市場向けには2025年7月ごろ発売予定、市場想定売価は170ドル前後になる見込み。
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ラジエーターを120mmにした「SL360 V2」と「SL360 V2 SE」のバリエーションモデルがラインナップ。グローバル市場向け発売はいずれも「SL360 V2 PLUS」とほぼ同時期になる予定
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なおバリエーションモデルとしてラジエーター幅を120mmにした
「SL360 V2」(市場想定売価160ドル前後)と、ラジエーター幅を120mmにしてARGB LEDファンにした
「SL360 V2 SE」(市場想定売価150ドル前後)が用意されている。
その他、ミドルレンジクラスの
「DX360」シリーズとエントリークラスの
「FX360」シリーズも展示されていた。いずれも「LCD」モデルと温度などのステータス表示のみの「TD」モデルが用意され、カラーはブラックとホワイトの2色展開。
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2.1型LCDを搭載するミドルレンジ「DX360 LCD」。市場想定売価は120ドル前後の予定
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ステータス表示のみのミドルレンジ「DX360 TD」。市場想定売価は100ドル前後の予定
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BTFなどの背面コネクタ向けにチューブ長を130mmに抑えたコンセプトモデル「DX360 GDL」も展示されていた
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1.5型LCDを搭載するエントリーモデル「FX360 LCD」。市場想定売価は90ドル前後の予定
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温度表示のみのエントリーモデル「FX360 TD」。市場想定売価は80ドル前後の予定
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