一体型に見えて2段構えのセパレートスタイル
COMPUCASE Enterprise(本社:台湾)が展開するCOUGARは、
先日お届けした設置スタイル3方向対応のPCケース「OmnyX」に加え、斬新なコンセプトミドルタワーPCケース
「CFV235」を用意した。

「OmnyX」と同じくPCケース部門の責任者・Lio Huang(Vice President)氏(
既出記事では顔出しアリ)が2025年のイチオシPCケースとされる自信作は、一体型に見えて2段構えのセパレートスタイルを採用している。

一見すると、フロントと左側面に強化ガラスを採用した、ピラーレスデザインのPCケース。しかしよく観察すると、マザーボードやグラフィックスカードが搭載される上部のメインエリアと、電源ユニットが収納される下部のエリアが明確に分かれていることがわかる。

このスタイルで最も恩恵を受けるのは、グラフィックスカードだ。上段の底面には吸気ファンが搭載されており、下段とのすき間からフレッシュな外気を大風量で取り込む仕組みになっている。これにより、冷たい空気を直接カード周辺へと送り込み、高負荷時でも安定した動作をサポートする狙いだ。

ドライアイスによる煙が取り込まれていくデモの様子は非常に説得力があり、なるほど理にかなっていると感じさせる。なお、この変則的なチャンバー構造では、上下段それぞれの区分けされた面にダストフィルターが装着されており、防塵対策も万全だ。

若干懸念される強度について尋ねたところ、背面側は構成パーツをフル搭載した際の総重量を考慮し、十分な剛性を確保した構造になっているとのこと。発売は2025年第3四半期と間もなくで、市場想定売価は2万円台前半を予定している。さらに、メッシュパネル仕様のバリエーションや、オプションでボトム部にLECパネルが用意されるなど、今年後半の注目モデルとなりそうだ。