「スピーカーのようなモダンデザイン」(担当者)が外観上の特徴
TRYX(本社:中国 上海)のブースレポートの"おそらくラスト”は、外部素材にファブリックを採用したミドルタワーPCケース
「FLOVA」をご紹介しよう。

先にお伝えしておくと、発売は2025年第3四半期を予定しており、予想価格は16,000円前後とされる。ここまで具体的なのは、今年5月からCFD販売株式会社(本社:愛知県名古屋市)が販売代理店として国内市場をサポートしているため。
前回はウォーターブロックにフィギュアを設置できる
「STAGE」というユニークなモデルを取り上げたが、こうした企画ものに限らず、明確なコンセプトを持ったミドルタワー型PCケースもラインナップしている。
そして新製品をアピールするのは、APACのマーケティング担当であるMaureen Ho氏。元は著名グラフィックスカードメーカーに勤務していた、自作PC業界には精通した人物だ。

外観上の特徴は、表面素材に防塵対策を兼任するファブリックを複数箇所に使用。素材の質感と見た目から、「スピーカーのようなモダンデザイン」(Maureen Ho氏)とし、リビングにも違和感なくマッチすることが狙いだとか。

一見すると派手さはないが、内部設計で注目すべきは、フロントパネルの正面左側に、サーバーや組込み機器(Embedded)でおなじみのクロスフローファンが組み込まれている点だ。フロントパネルにはすでに120mmファンが3基搭載されているが、これに加えて左側面からの縦長吸気により、筐体内部には常に大量の新鮮な空気を送り込むことが可能としている。

自作PC市場ではその昔、クロスフローファンを使った製品が存在たが、騒音値がネックとなり定着しなかった過去がある。そんな懸念材料について聞くと、騒音値は32dBA以下で、フロントパネルの120mmファン3基よりも静かだという。
すでに国内市場への導入が内定しているだけに、市場の反応を期待して待とう。