電源ユニットのシフト配置を可能にするギミックも
Antecブースにおける注目モデルとしてご紹介した
「FLUX PRO NOCTUA EDITION」は、あくまで現行モデルをベースとしたカスタムケース。当然ながらブランニューな製品も持ち込まれていて、その中の一つがこの
「NINE HUNDRED」だ。
ズバリ最大の特徴は、4方向の各パネルがツールレスで取り外せるところ。フロント・左サイドガラス・左サイドボトム・右サイド・トップの各パネルは、ジュラコンキャッチのようなスタイルで固定されており、かなり簡単に手だけで取り外すことができる。
フルアルミ製のケースには重厚感があり、パネルを分離させた状態でも剛性などに不安はなし。フロント・トップ・リアは格子状のホールでほぼ全面が開放されるという、エアフロー重視の設計だ。
拡張性の高さも十分で、フロントに200mmのデュアルファンを搭載できるなど最大9基のファンが取り付け可能。ラジエーターはフロント最大420mm、トップ最大360mmをサポートするほか、展示機にはボトムに240mmラジエーターもマウントされていた。
全高185mmのCPUクーラーや495mmのグラフィックスカードにも対応、背面コネクタマザーボードもサポートしている。
変換ケーブル付きパネルを使用することで、モジュラーコネクタをサイドに向ける電源ユニットのシフト配置に対応する点もトピックだ。
なお、会場には多彩なカラーバリエーションが展示されていたものの、基本的に発売が決定しているのはベーシックカラーのブラックのみ。他のカラーはCOMPUTEXのために用意されたコンセプトモデルのようだ。
発売時期については、担当者いわく「年内はちょっと厳しいかも」とのことで、来年にずれ込みそうな情勢。価格はグローバル市場で350ドルを予定しているらしい。