TDP180Wまでは完全ファンレス駆動が可能
南港展覧館ホール2の4Fフロアに、昨年より一回り大きいブースを設けたCRYORIG。COMPUTEX TAIPEI 2024ではコンセプトモデルとして展示されていた“ファンレス水冷システム”の完成型として
「Lull」を披露した。
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一見するとシンプルなピラーレスPCケースのように見える
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サイドパネルに貼り付ける放熱プレートとウォーターブロックで構成されていたコンセプト水冷ユニット
「CW400」をベースにした製品で、放熱プレートは両面テープによる貼付けから、右サイドパネル一体型に変更された。
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右サイドパネルには放熱プレートが一体化されている
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さらにウォーターチューブも拡張スロットを通す方式から、マザーボードトレイ脇のスペースから直接ケース内に出す方式に変更され、チューブの露出も最小限に抑えられている。
フロントと左サイドは強化ガラスパネルで、フロントには湾曲パネルを採用。ポンプユニットの回転数は2,700±10%rpm、放熱プレートの表面積は550cm2、クーラント液の量は450mlで、CPUソケットはLGA1851/1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4に対応。TDPは180Wまでなら完全にファンレスでの駆動が可能とのこと。
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COMPUTEX TAIPEI 2024で展示されていた「CW400」
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こちらは「Lull」のプロトタイプモデル。放熱板は右サイドパネルと一体型になっているが、チューブはまだケース外に設置されている
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冷却ファンはトップ120mm×3または140mm×2、ボトム120mm×3または140mm×2、サイド120mm×3、リア120mm×1。対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX、外形寸法は277×443×436mm。なおグローバル市場向けには2025年Q4発売予定で、価格は500ドル前後になる見込み。