COMPUTEX TAIPEI 2025で展示された未発売製品が日本初登場
DeepCool(本社:中国北京市)は2025年7月19日(土)、LIFORK AKIHABARA II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-13-2 秋葉原TMOビル 1F)にて
「新製品発表会~DeepCool EXPO 2025」を開催した。
イベントでは、5月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2025」に出展された製品が多数展示されたほか、本社プロダクトマネージャーによる開発秘話も披露。日本市場で急速に存在感を高めるDeepCoolを身近に感じられる内容となった。ここでは、未発売製品を中心に、その模様をお届けしよう。
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トークセッションでは、ベイパーチャンバーの仕組みやヒットケース「CH260」の詳細について本社スタッフによる解説が行われた
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冷却性能が向上したG2世代やヒートパイプ7本のハイエンドモデルなど
DeepCoolの看板製品であるサイドフロー型CPUクーラー「AK400」の後継モデルが
「AK400 G2」だ。木目調のトップカバーが目を引くデザインに加え、新型ファンの採用やヒートパイプの強化により、従来モデルと比べて平均1.5℃の冷却性能向上を実現している。
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「AK400 G2」は近頃流行りつつある木材を使用したPCケースに似合いそうだ
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高いコストパフォーマンスで人気を博した「AK400」だが、後継モデルがどの程度の価格で登場するのか、今から注目が集まるところだ。
他にも従来モデルの後継とされる
「AK500 G2」「AK620 G2」がそれぞれ用意されるほか、新たにシングルヒートシンクとヒートパイプ7本で構成される
「AK700」の登場も予定され、ますます厚みを増す同社の空冷クーラー製品群は、2025年の秋頃までに発売が予定されている。
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木目調のトップカバーを2枚装着したツインタワー構造の「AK620 G2」
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デジタルパネルを備えた「AK DIGITAL」シリーズもG2世代へ
DeepCoolの“お家芸”とも言える、CPUの状況をリアルタイムで監視できるデジタルパネルを備えた
「AK DIGITAL」シリーズにも、G2世代の新モデルが登場した。
会場には
「AK620 G2 DIGITAL NYX」「AK700 DIGITAL NYX」の2製品が展示されており、パネル部分の視認性は良好。ピラーレスケースとの相性も良く、デザイン性と実用性を兼ね備えた製品に仕上げられている。ただし、デジタルパネルの搭載により、価格はやや高めになる可能性がある。
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「AK620 G2 DIGITAL NYX」
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注目の新モデル「AK700 DIGITAL NYX」。シングルヒートシンクながらヒートパイプが7本構成のハイエンドモデル。コンパクトながら高性能を求めるユーザーは注目
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第6世代ポンプ採用の3種類のオールインワン型水冷ユニット
オールインワン型水冷ユニットは、第6世代ポンプと液晶ディスプレイを採用する新モデル計3種類を用意している。いずれ年内の発売が予定されており、3.4型IPS液晶と最新の高性能ファンを搭載したフラッグシップモデルの
「SPARTACUS」シリーズ、オールブラックデザインが印象的なミドルレンジの
「LQ ULTRA」シリーズ、そして2.4型IPS液晶を採用したエントリーモデルの
「LM」シリーズがラインナップする。
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ラジエーターサイズ360mmと420mmをラインナップする「SPARTACUS」シリーズ
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ラジエーターサイズ240mmと360mmをラインナップする「LQ ULTRA」シリーズ
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「なるべく価格を抑えたい」と担当者が語っていた2.4型IPS液晶採用の「LM」シリーズ
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360mm水冷ユニット標準搭載のミドルタワー「CL6600」
来場者の注目を集めていたPCケースが、COMPUTEX TAIPEI 2025の
ブースレポートで詳報をお伝えしたミドルタワー
「CL6600」だ。トップパネル上部に360mmサイズオールインワン型水冷ユニットを標準装備する「HyperSplit構造」を採用する。
展示機はCOMPUTEXで展示されていたものと同じホワイトモデル。熱源となるパーツを分離して搭載することで、ハイエンドCPUによる性能テストでは約2~3℃低い温度で動作するという。
さらに専用設計のため内部へ配管されるウォーターチューブも最短距離で接続。冷却性能の向上と見た目の良さを両立させた。なお発売は9月~10月頃を予定。詳細については、こちらの
取材記事に詳しい。
約9年ぶりの新作PCケース「GENOME III」
7月25日(金)より販売がスタートするフルタワーPCケース
「GENOME III」もチェックしておこう。こちらもCOMPUTEX TAIPEI 2025のブースレポートにて紹介した製品で、トップ部には420mmラジエーターを採用。フロントには圧力調整機能とクーラント液の補充に対応したリザーバーを備えている。
型番から分かるように、同様のコンセプトを採用するPCケースとしては3代目にあたり、約9年ぶりの新作はラジエーターのサイズが360mmから420mmに拡張、5.5型のLCDパネルを搭載するなどイマドキ仕様となった。
ちなみに初代
「GENOME」は2016年1月、
「GENOME II」は2016年10月にそれぞれ発売されている。
会場で見つけた展示機たち
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PCケース「CH260」をベースにRyzen 7 9700X、ASRockの「B850M SteelLegend WiFi」、Radeon RX 9070 XTを搭載。水冷ユニットは「LQ360 WH」を使用している
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PCケース「CH160 PLUS WH」をベースにCore Ultra 7 265K、MSIの「B860H GAMING PLUS WiFi」、GeForce RTX 4070を搭載。CPUクーラーにはベイパーチャンバー採用のハイエンドクーラー「ASSASSIN VC ELITE WH」を採用
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著名Modder関口 徹氏が手がけた「あじさいPC」
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COMPUTEX TAIPEI 2025でも展示されていたコーヒーメーカー風PC
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