アプライド株式会社(本社:福岡県福岡市)は2025年11月26日、アプライド東京事務所にて法人や教育関係者、プレスなどに向けた特別セミナーを開催。MSI(Micro-Star Int’l Co.,Ltd./本社:台湾)よりIPC部門のプロジェクトマネージャーRick Wu氏を講師に招き小型AI PC
「EdgeXpert」の解説を行った。
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は、NVIDIA DGX Spark Platformをベースにした1.2リットルサイズの小型AIスーパーコンピュータ。他社からも同様の製品は登場しているが、その多くがOEMであるのに対して、MSI「EdgeXpert」は基板も含め台湾の自社工場で製造。さらに高品質な14層PCBを採用するなど、品質を重視した作りになっている。
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またハイグレードなベイパーチャンバーや、3本の高性能ヒートパイプ、高密度な銅製フィン、デルタ製ブロワーファン×2を採用した独自冷却システムや、フロントからリアに直線的に抜けるエアフロー設計、大型のリア排気口などにより、優れた冷却性能を発揮。筐体の表面温度や排気口の温度は51℃以下に抑えられているという。
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| 高エアフロー設計に加えて、ダイカストフレームの上にプラスチックカバーを実装することで表面温度が上がりすぎるのを防いでいる | |
さらにノイズレベルは、MSIのビジネスノートPCと同等レベルの40dBA以下になるよう設計されており、デスクの上に設置した場合でも熱やノイズに悩まされることはない。
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スペックを確認すると、CPUにはMediatekと共同開発した20コアのArmプロセッサ(Cortex-X925×10+Cortex-A725×10)を搭載。Rick Wu氏によればパフォーマンスを重視した設計になっており、今年4月にリリースされたMediatekの最上位プロセッサ
「Dimensity 9400+」を超える性能を発揮するとのこと。
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またGPUにはBlackwellアーキテクチャを採用し、LPDDR5x 128GBの統合メモリを搭載。AI処理性能はFP4精度で最大1PETA FLOPSとされ、統合GPUとしては破格の性能だ。
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| 「EdgeXpert」には、OSだけでなく、各種ツールキットやライブラリもインストール済み。ユーザーはSDKやフレームワーク、各種AIモデルをインストールするだけでいい |
さすがにコンシューマ向け最上位GPUであるGeForce RTX 5090に比べると、絶対性能では劣るものの、128GBの統合メモリにより大規模言語モデルなどでは優位に立つシーンもあるとのこと。さらに「EdgeXpert」では、2台を連結して利用可能なメモリを256GBに拡張することで最大4,050億パラメータの言語モデルもローカルで実行できるようになる。
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その他、ストレージは1TBまたは4TBのNVMe M.2 SSDで、ネットワークは10ギガビットLAN、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応。OSはUbuntuをベースにしたDGX OSがプリインストールされ、CUDAやCUDA X、RTXツールキットもあらかじめ導入済みのため、購入してすぐに使い始めることができる。
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| 「EdgeXpert」では、脚を高くすることでスタック設置した場合の熱こもりを解消している |
なお「EdgeXpert」は基本的に企業や大学などの教育機関向けとして提供されているが、個人でも購入は可能。もし購入を検討している場合は大手PCショップなどで相談してほしいとのことだ。