“スマホ・タブレットの究極ゲーム体験”を謳う最新GPU
Arm(本社:イギリス)は2022年6月28日(現地時間)、ハードウェアレイトレーシングに対応したスマートフォン向けの最新フラッグシップGPU
「Immortalis-G715」を発表した。
Samsungの
「Exynos 2200」が内蔵する「Xclipse 920」などに続く、Arm初となるハードウェアレイトレーシング対応のGPU。昨年に発表された「Mali-G710」がソフトウェアベースでの対応だった一方、「Immortalis-G715」はシェーダーコア領域の4%しかリソースを使用せず、ハードウェアアクセラレーションにより300%以上の性能向上を実現するという。
また、ビジュアル品質を維持しつつ描画を効率化する可変レートシェーディング(VRS)に対応。ゲーミングコンテンツに導入することで、fpsが最大40%向上するとされる。10コア以上の構成で、搭載スマートフォンは2023年初旬の登場する予定だ。
そのほか、プレミアムGPUとして7~9コアの
「Mali-G715」および6コア以下の
「Mali-G615」も同時リリース。VRSに対応し、「Mali-G710」からパフォーマンスが15%向上するとされる。
Armv9アーキテクチャを採用する64bit対応の最新CPU
「Cortex-X3」も発表。「Cortex-X2」から最大22%パフォーマンスが向上するとされ、現行のフラッグシップAndroidスマートフォンと比較して25%、現行のメインストリームノートPCに比べて34%優れた性能を発揮するという。
また、64bit対応のミドルレンジCPU
「Cortex-A715」も発表。こちらは「Cortex-A710」からワットパフォーマンスが5%改善、エネルギー効率は20%向上したとされる。