「キオクシア」ブランド初のコンシューマモデル「EXCERIA SSD」シリーズ
2019年10月1日に、東芝メモリ株式会社から社名を変更したキオクシア株式会社。その後、まずはデータセンターやサーバーをターゲットにしたビジネス向け製品で「キオクシア(KIOXIA)」ブランドの展開を開始した。さらに
今年4月にはコンシューマ向け製品への拡大を発表。その後
5月には予定通りUSBメモリやmicroSD/SDカードが、
6月末にはSSDである
「EXCERIA SSD」シリーズが順次投入されている。
その「EXCERIA SSD」シリーズのラインナップは、NVMe対応のハイエンドモデル
「EXCERIA PLUS SSD」、NVMe対応のメインストリームモデル
「EXCERIA SSD」、SATA3.0(6Gbps)対応のエントリーモデル
「EXCERIA SATA SSD」の3シリーズ計9モデル。いずれもNANDフラッシュは、定評のあるキオクシアブランドの3次元フラッシュメモリ
「BiCS FLASH」で、コントローラにも自社製ICを採用。東芝ブランド時代から築き上げた高い品質・性能・信頼性を継承しているという。
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SSDの性能を決める上で重要な要素になるコントローラとNANDフラッシュはいずれもインハウス製(キオクシアまたは東芝)
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なおキオクシアブランドのコンシューマ向けSSDについては、製造はキオクシア株式会社が、国内での販売および製品のサポートは株式会社バッファローにて行われることが
アナウンスされている。
PCIe3.0(x4)の限界に迫るハイエンドモデル「EXCERIA PLUS SSD」
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キオクシア「EXCERIA PLUS SSD」シリーズ2TBモデル「SSD-CK2.0N3P/N」
実勢売価税込52,500円前後(6月30日発売)
製品情報(キオクシア/バッファロー)
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「EXCERIA PLUS SSD」シリーズは、プロクリエイターやハイエンドゲーマーなど、特にパフォーマンスを重視するエンスージアストをターゲットにしたキオクシアブランドのフラッグシップモデル。フォームファクタはM.2 2280で、容量は500GB、1TB、2TBの3モデルがラインナップする。
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2TBモデル「SSD-CK2.0N3P/N」は、最近のNVMe M.2 SSDでは珍しい両面実装デザインを採用
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インターフェイスはPCI-Express3.0(x4)/NVMe 1.3cで、残念ながらRyzen 3000シリーズで有効になったPCI-Express4.0には非対応。しかし
新設計の8チャネルコントローラや、高品質なキオクシアブランドの3次元フラッシュメモリ
「BiCS FLASH TLC」、大容量のDRAMキャッシュを組み合わせることで、パフォーマンスを高めている。
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「EXCERIA PLUS SSD」シリーズのテーマカラーであるブラックとブルーのパッケージ。M.2 SSDらしくサイズは実測幅117mm、高さ90mm、厚さ18mmと非常にコンパクト
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公称スペックは500GBモデルがシーケンシャル読込3,400MB/sec、書込2,500MB/sec、ランダム読込420,000 IOPS、書込570,000 IOPS。それ以外の2モデルはシーケンシャル読込3,400MB/sec、書込3,200MB/sec、ランダム読込680,000 IOPS、書込620,000 IOPSとされ、いずれもインターフェイスの限界に近い転送速度が謳われている。
本体サイズは幅22.15mm、奥行き80.15mm、高さ2.38mm(500GB)/3.73mm(1TB/2TB)、重量は8.0g(500GB)/10.0g(1TB/2TB)。製品保証は5年間。
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コントローラは8チャネルアクセスに対応するTOSHIBA「TC58NC1201GST-00-BB」を搭載
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NANDフラッシュは、容量256GBの「BiCS FLASH TLC」を表裏各4枚、計8枚実装
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キャッシュはSK HynixのDDR4-2666 1GBメモリ「H5AN8G6NCJR-VKC」を2枚搭載
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