DDR4-3600を適用することで、「整数メモリ帯域」、「浮動小数点メモリ帯域」ともにおよそ11GB/secほどスコアがアップしているのが一目で分かるだろう。また、レイテンシについてもDDR4-3600動作時には大きく改善されている。今回のように高いクロックのオーバークロックメモリを利用する場合は特に、プロファイルを適用するか否かでパフォーマンスが大きく変わるので、忘れずに設定したいところだ。
このテストでは、メモリの速度によるスコア差がほとんどついていない。そもそもテスト自体がメモリよりもキャッシュを利用するため、オーバークロックによって内部バスの速度が速くなるとは言っても、こうしたテストでは結果は誤差レベルにとどまる。
メモリオーバークロックの有無によって、ゲームの描画解像度が低いほど顕著なスコア差が生じていることが分かるだろう。PCゲームに関してはメモリのオーバークロックがフレームレートの若干の底上げになることも多いが、特にフルHD解像度ではその傾向が強い。今回は関係ないが、CPU内蔵GPUを備える「Ryzen PRO 4000」シリーズなどを活用する場合も、メモリクロックがグラフィックス描画に大きく影響してくるため、高クロックメモリを推奨したい。
もちろん、安定性を取るのであればCPUがサポートする定格クロックに留めておくに越したことはないが、同じようにPCを組むのなら、予算内で少しでも性能を高めたいと思うのがユーザーの性というものだろう。良いCPUとGPUは用意したからメモリで性能を底上げしたい、Ryzenと組み合わせるオーバークロックメモリを探している。そんなときは、まずG.SKILLの製品から試してみることをオススメしたい。
協力:G.SKILL International Enterprise Co.、Ltd.,
株式会社アユート