30%から5%のダウンだが、ファン回転数は1,000rpmを切った900rpm台後半まで落とされ、CPU温度も1~2℃アップ。概ね62~63℃で推移し、最大でも70℃を切る69℃になっている。それでいて、騒音値は37.4dBA台と30%回転時から2dBAダウンしている。
気温が低いせいもあり、ここまで回転数を落としつつ、CPU温度を70℃に抑え込んだ「SR360PRO」は、メニーコアCPUで組む静音志向の自作PCや、最近魅せる系PCのひとつの選択肢として注目を集めている長尾製作所などのオープンフレームを使った自作PCとの相性も良好と言える。
「SR36PRO」の高い冷却性能は、今年の12月から2021年1月掛けてマザーボードメーカー各社からリリースされる見込みとなっているAGESA 1.1.8.0を取り入れたBIOSで導入され、AMD Ryzen 5000シリーズのパフォーマンスをさらに引き上げるという最新の自動オーバークロック機能「PBO 2」との相性も良さそう。導入前のため、Ryzen 5000シリーズのCPUコアクロックをどこまで伸ばせるのかは未知数だが、高い冷却性能を備えていて困ることはないので、投資に十分見合うだろう。
協力:In Win Development
株式会社アユート