ベンチマークテスト:3DMark Port Royal

続いて、DXR(リアルタイムレイトレーシング)時の性能を測る「Port Royal」のスコアを確認していこう。

スコアはおおむね9,300半ばで、テスト中のフレームレートは40fps前後といったところ。Radeon RX 6000シリーズ全般に言えることだが、リアルタイムレイトレーシングの描画自体は可能であるものの、同価格帯のNVIDIA製GPUに対しては性能的に後手に回ってしまう。一方で、DXRを使わなければ低解像度でのフレームレートを稼ぎやすいというメリットもあるため、どちらを選ぶかはユーザー次第といったところだ。
ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ

実際のゲームに即したベンチマークソフトでも結果を見てみよう。人気のMMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストでは、描画品質を“最高品質”に設定し、1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類の解像度で計測を実施した。

これまでのテストと同じく、2つのモードでの計測差はほとんどないと言っていいスコアだ。もっとも差のついた4K解像度でも結果は2%程度の違いであり、計測回によってはさらに差が縮まることもある。スコアそのものに関して言えば、フルHDから4K解像度まですべてのテストが最高評価の「非常に快適」に収まる良好な結果であり、出力レポートから見られる平均フレームレートも、フルHDで199fps、4Kで99fpsと、いずれの解像度でもハイリフレッシュレート液晶を組み合わせた快適なゲームプレイが可能な水準にある。
ベンチマークテスト:FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION

続いて、重量級タイトルとして名高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークスコアをチェックしていこう。描画品質は“高画質”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測している。

テストの結果はこれまでと同様、2つのモードのスコアに大きな差はない。さすがに4K解像度では快適さの指標となる最高評価「非常に快適」判定は取れないものの、判定自体は「快適」であり、高負荷タイトルでの4Kゲーミングにも耐えられるポテンシャルがあると言ってしまっていいだろう。