ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
NVIDIA GeForce RTX 30シリーズに比べて、Radeon RX 6000シリーズが苦手にしているテストだが、さすがは最上位GPU。以前詳細検証をお届けした
「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」から約10%パフォーマンスが向上し、スコアは9,940ポイント、フレームレートは46fps前後を記録し、シングルプレイのゲームであれば全く問題ないレベル。
またリファレンスモデルとの比較では約4%、DefaultとOC Modeの比較でも約4%の差がつき、「Port Royal」はCPUクロックの影響が大きいベンチマークであることがわかる。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
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続いて「DirectX Raytracing」の純粋なパフォーマンスを測定できるレイトレーシングベンチマーク「DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
「Port Royal」よりもさらに重いレイトレーシングベンチマークだが、「Radeon RX 6900 XT Phantom Gaming D 16G OC」なら30fps上回り、テスト中の映像もなめらか再現できていた。またリファレンスモデルとの比較では約6%、DefaultとOC Modeの比較で約2%の差がつき、「Port Royal」と同様GPUクロックの影響が大きい。
ベンチマークテスト:3DMark:Time Spy
次にラスタライズ性能を測るため、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
リファレンスモデルと比較すると「Time Spy」「Time Spy Extreme」とも約3%高いスコアで、やはりオーバークロックの効果は確実にある。またDefaultとOC Modeでも約3%の差があり、リファレンスモデルとの比較では6%以上も高いスコア。なお
「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」との比較では、約8%スコアがアップしている。
ベンチマークテスト:3DMark Fire Strike
「3DMark」ベンチマークのラストは、APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。こちらも「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てのプリセットで検証を行っている。
もともとRadeon RX 6000シリーズが得意としているだけあり、Defaultでも総合スコアは40,000ポイント、Graphics scoreは53,000ポイントに迫る圧巻の結果。リファレンスモデルとの比較では、Defaultで約2~4%、OC Modeでは7~8%もの差がつき、OC Modeの効果がかなり大きいのも特徴だ。