編集部に届けられた新製品
「P7 NEO」は、2018年6月に国内市場で販売が開始された「P7 SILENT」の後継モデル。とは言ったものの、執筆時点で市場にはまだ流通しているため、しばらくは併売と言ったところのようだ。 筆者的には、つい先日まで
「FLUX」シリーズ3部作に囲まれていたが、性格の異なる「P7 NEO」は主力の
Performaシリーズに属する、言わば主力機種のひとつ。好評だった「P7 SILENT」の後を任されるとあって、数字を変えず「P7」をそのまま継続させた格好。いかにAntecが大切にしているモデルであるか容易に想像ができる。
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| Antec「P7 NEO」 市場想定売価税込9,200円(2021年4月10日発売) 製品情報(Antec / 株式会社リンクスインターナショナル) |
ちなみにAntecは1986年創業にして、今年が35周年の節目の年。アニバーサリーイヤーの前半をリードする1台になってくれなければ困るというワケだ。 事のついでに1986年を調べると、かのマンハッタンシェイプ、シャープ「X68000」が発表された年で(発売は1987年)、MS-DOS 3.20の頃というからPCを自作するという概念よりも、互換機を互換パーツで拡張する程度だった。筆者がシャープ「X1Ck」を買ったのが1984年だから、その2年後にはAntecが創業している事になる。その頃はどんな会社だったのか、機会があれば聞いてみよう。
Antecの歴史を担当者に聞いてみたところ、編集部に詳細資料が届けられた。それによると、具体的に製品を作り始めたのは1991年のこと。一般流通外の黒いタワー筐体が始まりで、1992年には電源ユニット、1994年には外付けのドライブケースを製造。コンシューマ向けに化粧パッケージを作り本格的に自作市場に参戦したのは1998年の電源ユニットからだという。ちなみに代名詞であるPCケースは、「Sonata」が2002年、「P180」が2004年にそれぞれ登場している。
ここで「P7 SILENT」所有者のために、新作「P7 NEO」との違いを確認しておきたい。Antec提供の資料「COMPARISON CHART」によると、6つの項目が挙げられている。
:「P7 SILENT」W210/D445/H470mm→「P7 NEO」W219/D440/H480mm
:「P7 SILENT」Brushed Metalic Effect→「P7 NEO」Smooth Surface
:デザイン変更で吸気効率の最適化
:マザーボードトレイのデザイン変更(改良?)
:設置場所の移動
:「P7 SILENT」120mmx1基→「P7 NEO」120mmx2基
| 2018年6月デビューの「P7 SILENT」。正確には「P7」シリーズで、静音志向の「P7 SILENT」と側面がアクリルパネルで2色から選べる「P7 Window Green」「P7 Window Red」がラインナップ。今でも店頭には「P7 SILENT」の在庫が確認できる主力機のひとつ |
正直に言えば、「P7 SILENT」所有者が慌てて飛びつくほどではないが、フルモデルチェンジというよりも、マイナーチェンジと言った所だろう。好みの問題と機能面での改良が両者の違いとなっている。
実機に触れる前に、スペック表から「P7 NEO」の概要を把握しておきたい。まず対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXに加え、E-ATXの記載もある。近頃のミドルタワーPCケースにおけるE-ATX対応は、幅サイズに制限が設けられている事がある。しかし「P7 NEO」に関してはその記載が無かった。 外形寸法は幅が219mm、奥行きが440mm、高さが480mmで、500mm以下に収めた比較的コンパクトなミドルタワーという印象。重量も約5.7kgと、腰を痛める程の重量級というわけではない。なお外装パッケーズサイズは実測で幅約310mm、奥行き約550mm、高さ約520mm。付属品および緩衝材を含めた総重量は6.9kgとされ、店頭購入からの持ち帰りは可能なレベルだった。