今回は諸事情で、撮って出しレビュー恒例の分解フォトセッションはお休みとなる。代わりという訳ではないが、「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」を使ってデュアル水冷マシンを実際に構築。PCケースに組み込んでみたからこそ分かる「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」のポイントをお伝えしていこう。
なおパフォーマンステストを含め、Ryzen 7 5800Xや、MSIのハイエンドX570Sマザーボード「MEG X570S ACE MAX」、360mmラジエターを採用するCPUクーラーのMSI「MPG CORELIQUID K360」などを組み合わせてシステムを構築、ミドルタワーケースのFractal Design「Define 7」に組み込んでいる。
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| MSIハイエンドマザーボード「MEG X570S ACE MAX」。超堅牢な電源回路など魅力いっぱいの1枚になっている | 360mmラジエターを採用するオールインワン型水冷ユニット「MPG CORELIQUID K360」。CPUウォーターブロックの大型LCDがポイント |
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| グラフィックスカードの取り付け工程は従来とまったく同じなので戸惑うことはない | PCケーストップに240mmサイズラジエターの取り付けスペースが必須になるが、その点を押さえておけば導入は簡単だ |
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| ファンの固定に使われているネジ。同じMSI製オールインワン型水冷ユニットに付属するネジと比べて、若干短く、PCケースフレームを間に挟めないことも | ファンの向きを変えて、ラジエター→ファン吸い出しにする場合は、タイラップを切ることなく可能だ |
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| 大型の「Define 7」だけあって、余裕を持ってデュアル水冷化 | MPG CORELIQUID K360搭載のRGB LEDファンはあまり活かせないが、PCケースフロントにラジエター→ファン吸い出しの順に固定 |
ここからはFractal Design「Define 7」で構築したデュアル水冷PCを使って、「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」のパフォーマンスをチェックしていこう。
パフォーマンステストは、「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」のデフォルトに加え、「GeForce Experience」に含まれる簡易自動オーバークロック機能を使ってオーバークロック(OC)した状態で行っている。「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」のPower Limit(TGP)設定は最大でも100%となっているため、OCの効果は微々たるものだが、ブーストクロックが41MHz、メモリクロックが25MHz引き上げられている。
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| テストには8コア/16スレッドCPUのRyzen 7 5800Xを利用している。360mmラジエターで、最大限の性能を引き出している | MSI統合ユーティリティの「MSI Center」に「Graphics Fan Tool」を導入。VGAクーラーファンとラジエターファンはともにセミファンレスで動作が可能だ |
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| 「GeForce Experience」の「パフォーマンス」を選択することで、実行できる簡易OC機能。「自動調節を有効にする」のスイッチをオンにして、待つだけで作業は完了する | |
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| 「GeForce RTX 3080 SEA HAWK X 10G LHR」の各種クロックは、リファレンス仕様になっている | Power LimitのMaximum値は、残念ながら100%だ。とは言え、高い冷却性能で、実ブーストクロックは1965MHzまで伸びていた |
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| 簡易OC実行後。デフォルトから若干クロックが伸びており、実ブーストクロックは、GeForce RTX 30シリーズのGPUコアクロックの壁となる2GHzに届いている | |