エントリー向け50番台初のレイトレ対応GPU GeForce RTX 3050
今回の主役である
「GeForce RTX 3050」は、「Ampere」アーキテクチャを採用する
「GeForce RTX 30」シリーズに属する最新GPUだ。2019年に登場したGeForce GTX 1650の後継に位置づけられる製品で、NVIDIAのエントリー向け50番台の製品では初めて第2世代RTコアと第3世代Tensorコアを搭載。
レイトレーシングや、ディープラーニングを使用したアップスケーリング技術
「NVIDIA DLSS」を使用できるようになった。
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NVIDIA「GeForce RTX 3050」参考価格39,800円(1月27日発売予定)
製品情報(NVIDIA)
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またCUDAコアの演算性能も向上しており、従来のGeForce GTX 50番台製品では快適な動作が難しくなっていた最新ゲームでも、「GeForce RTX 3050」であれば
高画質な設定でフルHD/60fpsをクリアすることができるという。
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NVIDIAの資料によれば、「GeForce RTX 3050」では、DLSSを併用することでレイトレーシングを有効にした場合でも最新ゲームでフルHD/60fpsをクリアできるようになるという
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製造プロセスはこれまでの「GeForce RTX 30」シリーズと同じSamsungのカスタム8nmプロセス技術を採用。SM(Streaming Multiprocessor)数は20基、CUDAコア数は2,560基とされ、ワンランク上のミドルレンジモデル
「GeForce RTX 3060」と比較するとGPUの規模は約7割に留まる。
またメモリバス幅も192bitから128bitへ、メモリ容量もGDDR6 12GBからGDDR6 8GBへと削減されており、どの程度パフォーマンスへの影響があるのかは気になるところ。一方、TGPは170Wから130Wへと40Wも低下しており、熱処理や電源ユニットに対するハードルはかなりゆるくなっている。
なお国内では1月27日より発売が解禁され、NVIDIAによる国内参考売価は39,800円。ただし、これまでの状況を鑑みるとこの価格で販売されるのはごく一部のモデルで、多くのモデルはこれよりも高くなるだろう。
「WINDFORCE 2X」を搭載した「GeForce RTX 3050 EAGLE 8G」
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GIGABYTE「GeForce RTX 3050 EAGLE 8G」(型番:GV-N3050EAGLE-8GD)
製品情報(GIGABYTE)
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「GeForce RTX 3050」では、NVIDIAオリジナル仕様のいわゆる“Founders Edition”が用意されておらず、各メーカーのオリジナルモデルのみとなる。ちなみに今回編集部に届けられた評価サンプルは、
GIGABYTE「GeForce RTX 3050 EAGLE 8G」だった。
VGAクーラーはGIGABYTEおなじみのデュアルファンクーラー
「WINDFORCE 2X」で、セミファンレス機能である「3D Active Fan」に対応。またスクリーンクーリング用のホールを備えたバックプレートを標準装備する。
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裏面には基板の歪みや、各種パーツを保護するためのバックプレートを搭載
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主なスペックはベースクロック1,552MHz、ブーストクロック1,777MHz、メモリスピード14Gbps、メモリバス幅128bit、ビデオメモリGDDR6 8GBのリファレンス仕様。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x16)、補助電源コネクタは8pinx1で、出力インターフェイスはDisplayPort1.4ax2、HDMI2.1x2の4系統を搭載する。
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ブラックを基調に、瞳をモチーフにしたデザインを採用するパッケージ。サイズは実測縦234mm、横340mm、厚さ58mmで、グラフィックスカードとしては標準的
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