Ryzen 7 5800Xで冷却性能をチェック
続いて、Ryzen 5000シリーズの中では最も熱処理が難しいことで知られているRyzen 7 5800Xの結果を確認していこう。
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Ryzen 7 5800Xでは、TDPこそRyzen 9 5950Xと同じ105Wだが、CCDが1基のため熱処理は格段に難しくなっている
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CPU温度計測

「OCCT 10.1.7」では標準とL.N.Aで平均約1℃しか温度差がなくほとんど誤差の範囲。しかし、「CINEBENCH R23」では標準時は平均で
87℃、最高でも90℃に達することがないのに対し、L.N.AではCPUが許容する最高温度である
90℃に張り付いてしまう。今回のテストでは、CPUクロックやPackage Powerには大きな差はないが、Ryzen 7 5800XではL.N.Aの使用は控えた方がいいだろう。
冷却ファン回転数と騒音値

冷却ファンの回転数やノイズレベルについてはこれまでの結果とほぼ同じで、いずれのベンチマークでもフル回転になる。標準設定であれば冷却性能に問題はないが、静音性を重視するならサイズを諦めて上位モデルの
「NH-U12A」や
「NH-D15」、もしくはオールインワン型水冷クーラーの導入を検討する必要があるだろう。