ベンチマークテスト:PCMark10:Full System Drive Benchmark
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【PCMark10:Full System Drive Benchmark】
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Bandwidthは338.12MB/sec、Average access timeは85μsで、2TB/1TBモデルと比較する約12%低い数値。ただし総合スコアは高速モデルの目安である2,000をクリアしており、一般的な用途であれば不満を感じることはないだろう。
ベンチマークテスト:3DMark:Storage Benchmark
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【3DMark:Storage Benchmark】
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2TBモデルとの差は約9%、1TBモデルとの差は約6%で、「PCMark10:Full System Drive Benchmark」よりもスコア差が縮まっている。最近ではオプションも含めるとデータサイズが100GB以上というゲームもザラにあるため、やや容量面で不安があるものの、同時に遊ぶゲームがそれほど多くないなら価格の安い500GBモデルを選択するのもありだ。
ベンチマークテスト:「ATTO Disk Benchmark 4.01」
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【ATTO Disk Benchmark 4.01】
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読込は最高5.25GB/sec、書込最高2.10GB/secで、「CrystalDiskMark 8.0.4:All 0×00 (0Fill)」に準ずるスコア。これまでの結果と同じく256KB以降はスコアのブレもほとんどなく、常に安定したパフォーマンスが期待できる。
「PG3NF2」シリーズの発熱をチェック
テストセッションのラストは、ヒートシンクとの併用が推奨されている「PG3NF2」シリーズの発熱をチェックしていこう。テスト用のSSDには2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3NF2」を使用し、ヒートシンクなしの状態と、マザーボードに標準装備されるヒートシンクを搭載した状態で負荷テストを実施。温度や転送速度がどのように変化するのか計測した。なお負荷テストには「CrystalDiskMark 8.0.4」をデータサイズ64GiBにして、3回連続で実施している。
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ヒートシンクなし:「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果
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ヒートシンク装着時:「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果
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「CrystalDiskMark 8.0.4」では、各テストを9回実施してその最高値を表示するため、見た目上の転送速度に違いはない。しかし、グラフを確認するとヒートシンクなしの状態では温度は最高74℃まで上昇し、途中サーマルスロットリングによって何度も速度が低下していることがわかる。一方、ヒートシンクを搭載すると温度は最高66℃で頭打ち。サーマルスロットリングによる大幅な速度低下もなく安定したパフォーマンスを発揮できるようになる。
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ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ
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ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ
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ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ
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ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ
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そしてサーモグラフィを確認すると、ヒートシンクなしの状態ではコントローラは最高88.3℃まで温度が上昇している。7,000MB/secクラスのPhison「PS5018-E18」に比べると発熱は低いものの、常用はためらわれる数字で、ヒートシンクは必ず用意したい。
先代と同等の性能を維持しながら低価格化を実現
PCI-Express4.0(x4)SSDの定番モデル「PG3VNF」シリーズの正統後継として投入された「PG3NF2」シリーズ。NANDフラッシュが「BiCS5」へと変更されているが、CFDが得意とするファームウェアの最適化により、2TB/1TBモデルについてはシーケンシャル・ランダムともコントローラの限界に迫るパフォーマンスを発揮する。
また500GBモデルも2TB/1TBに比べると転送速度は控えめだが、同容量帯の中では高速な部類。オフィスアプリケーションが中心の運用であれば違いを感じることはほとんどないだろう。
それでいてPCI-Express4.0(x4)SSDの中では最安クラスの「PG3NF2」シリーズは、特に第12世代Intel CoreシリーズのCore i5/i3や、最近ラインナップが拡充されたRyzen 5000シリーズのRyzen 7/5をベースにしたミドルレンジクラスのPCにオススメだ。
協力:CFD販売株式会社