ドライブベイレイアウト(3):フロント下部の5.25インチベイ
外観セッションで紹介したフロントパネル下部の小物入れ。標準装備品としてはユニークだが、これを取り外すことで、光学ドライブが搭載可能な、5.25インチベイとしても利用できてしまう。

従来5.25インチと言えばオープンベイだが、マグネット着脱式の外装パネルがあるため、正確には5.25インチシャドウベイと言うべきだろう。すっかり出番が少なくなった光学ドライブだが、手持ち資産を生かそうというユーザーもいるだろう。上段のドライブトレイと引き換えに、フルサイズの光学ドライブを設置、下段のドライブトレイはそのまま使用する事ができる。
搭載手順は、まずフロントパネルを一度取り外し、該当箇所の開口部周辺に4箇所でネジ留めされた枠(ブラケット)を外す。取り出した枠に光学ドライブを両側面からネジ留めし、これを元の場所へ戻せばいい。
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そもそもイジェクトボタンを押すには外装パネルを外す事になるため、自動開閉ドア等の装備はなし
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ドライブベイレイアウト(4):ボトムカバー天板の増設スペース
ボトムカバーの天板に目を向けると、ネジ穴とスリットが確認できる。マニュアルを確認すると、ここにはマザーボードトレイ背面のCPUクーラーメンテナンスホール下に装備されている、
2.5インチドライブトレイが固定できるとある。背面から移設すれば、強化ガラス製左サイドパネルから搭載SSDの銘柄がアピールできる視覚的効果に加え、裏配線の混雑緩和にも効果があるだろう。
さらにオプションで販売中の
「SSD Bracket kit - Type D」(型番:FD-A-BRKT-004)を用意すれば、移設ではなく増設が可能。ストレージ収納力(2.5インチSSDx2台)を大幅に向上する事ができる。
全4段の拡張スロット
拡張スロットはMicroATX対応のミニタワーPCケース標準となる全4段。独立した拡張スロット金具は通気孔仕様で、ハンドスクリューにより固定。フレームレスを採用する事で、グラフィックスカード側の個体差による微妙なズレも吸収する事ができる。
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拡張スロット金具の通気孔は、すぐ隣の空きスペースでも採用されているパターンを継承。連続する「三角形パンチング」はPop Mini Silent TG共通のデザインなのだ
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電源ユニット搭載スペース
電源ユニット搭載スペースは、ボトムカバー(シュラウド)後方に位置する。リアパネル下部にはATX規格の電源ユニットサイズにカットされ、ネジ穴が設けられている。つまり搭載方法は、上位機種で採用例の多い独立した外枠に固定するのではなく、最もオーソドックスかつ合理的な方法となる、シャーシの背面直にネジ留めを行う仕様。よって、ボディの挿入は、右側面の開口部から行う事になる。

大部分のPCケースが採用しているから別段不満ではないと前置きをしつつ、モジュラー式ケーブルの場合ストロークが十分でなければ、抜き挿しの都度電源ユニット本体を取り外す必要がある。これが意外に面倒で、せっかく便利であるはずのフルモジュラー式は、かえって使い勝手が悪くなる。PCケース側の空きスペースによっては、直結式ケーブルの方が扱い易い場合もある。ではPop Mini Silent TGの場合どちらかと言えば、隣接するドライブベイブラケットの存在を思えば、直結式が無難と言わざるを得ないだろう。